こんにちは、ネッチです。
今週もスーパースター!!の感想書いていきましょうか。今週は第5話です。
千砂都ちゃんの目標part2
千砂都ちゃんの目標ってなんだろうね、という話を第3話の感想記事の中で考えていて、恐らく「有名なダンスの大会で賞を貰う」ということなんじゃないかなあという結論に至っていました。
可可ちゃんからのスクールアイドルへのお誘いを断った千砂都ちゃんですが、ダンスで結果を出すことを今1番の目標にしているとのことで。
そもそもダンスという文化自体が優劣を付ける明確な基準が無いことや、それにも関わらず「結果を出す」という言葉遣いをしたことから、現存する大会を結果の拠り所にしている、という風に推測していたのですが、今回第5話での千砂都ちゃんの言動を見ていると、クーカーのステージを見てからその決意が揺らいでいたのかなあ?という気がしてきました。
先生「嵐さん、ちょっといい?」
千砂都「ん?」
ーーー
千砂都「大会?」
先生「そう。夏休みに行われる都大会に、本校から一人選手を出してほしいという話がきているの。うちとしては、嵐さんがいいんじゃないかって。」
千砂都「今月か...。」
第5話アバン、先生と千砂都の会話
この「大会?」と「今月か」の言い方と表情が、今自分が大会に出るなんて全然考えていませんでした、みたいに見えるのは私だけなんでしょうか。*1
可可ちゃんに「ダンスで結果を出すことが1番の目標」と言い切っていたわけですし、それが本当に1番の目標ならその場で出場を決めるとか、スタジオの扉横にポスターは貼ってあった訳だし大会の存在や日時を知っていても良い気はするんですよね。それが本当に1番の目標であれば。
それに加え、「今月か...。」と言いながらスマホのカレンダーを確認している様子でしたが、そのカレンダーに付けてある印が、かのんちゃん、可可ちゃん、すみれちゃんのメンバーカラーらしき色なんですよね。
ここからはただの妄想でしかないですが、メンバーカラーで印が付けてあるとなると、スクールアイドル関連の予定を入れてあるということな気がしてきます。そんなスクールアイドルの予定で一杯の8月のカレンダーを見て、出場を決めかねる姿はなんとも意味深ですねえ。
また、第5話内では「TOKYO SUMMER DANCE CHAMPIONSHIP」という名前のダンス大会のポスターが合計2回千砂都ちゃんと同じ画面内に映し出されていて、その2回目は千砂都ちゃんもそのポスターを明らかに見つめているんですよね。
このシーンから察するに、この大会に出たらどうかという話を先生に持ち掛けられたのだと思うのですが、千砂都ちゃんソロで出場するんだなあ、と少し驚きました。
「本校から一人選手を出して」という先生の言葉と、「代表に選ばれてたなんて」というかのんちゃんの言葉から、ほぼほぼソロで踊ると考えて間違いないかなあ、と。
で、ソロで踊るってなると「ダンスバトル」に出場するんだろうなと思っています。
ダンスの大会には大きく分けて2つあって、1つが「ショーケース」、もう1つが「バトル」です。前者は複数人でチームを組んで、予め作った振り付けを披露し、その出来栄えを競い合うもので、後者は1人もしくは数人で、DJが流す曲に即興でダンスを合わせてその出来栄えを競い合うものです。
そんなわけで1人で代表として出場するならもうバトルなんだろうなあ、と思うわけなのですが、千砂都ちゃんがバトルの世界で戦っている姿を想像すると、なかなかギャップがあって面白いですね。*2
とは言うものの、スーパースター!!の世界では、我々の住む現実世界にはないダンスの文化があって、私の知らないダンス大会の形があるとかいう話になると、上で考えたことは見当違い、なんていうこともあるかもしれません。
そうなったらもうお手上げですが、それがまあ無いとも言えない気もします。
実際高校生のダンスの大会って、今の所競技人口が野球とかに比べるとはるかに少なくて、地方大会の次はもう全国大会の決勝、みたいな状況になってます。
つまり全国1位になるまでの試合が2回、みたいな感じです。
というのが現実世界の話なのですが、スーパースター!!の世界では「都大会」が成立する、つまり都内に限定しても大会が成立するぐらいの競技人口が存在する、ということなので、この点は随分事情が異なるのかもなあという気がしています。
ダンスを始めるきっかけ
千砂都ちゃんの話ばっかりしててアレなんですが、やっぱりチラ見せされてしまうとガッツリ見せられるよ(ry
第5話の終盤に、(かのんちゃん目線で)千砂都ちゃんがダンスを始めたきっかけらしきシーンが描写されましたね。
(回想)千砂都「私、かのんちゃんのできないことをできるようになる!かのんちゃんの歌みたいに大好きで夢中になれるもの!私も持てるように頑張る!」
かのん「そういって始めたのがダンス。」
第5話終盤、かのんが回想するシーン
ここでの千砂都ちゃんの言葉にある「かのんちゃんのできないことをできるように」ってどういうことなんだろう、と思いました。
かのんちゃんができないことをできるようになる必要性ってどういう状況で生じるんでしょうか。
かのん「私ね、そんなちぃちゃんがいてくれたから、歌、諦めずに頑張ってこられたと思ってるんだ。それをうまく歌にしたいんだけど。」
第5話終盤、かのんと可可が海辺で話すシーン
かのんちゃんの視点を借りると、かのんちゃんのできないことをできるように頑張る千砂都ちゃんのおかげで歌を諦めずにいられた、ということなので、「ライバル」としてお互いを見ていたのかなあ、と思います。
つまりは千砂都ちゃんもかのんちゃんをライバルとして見ていて、それでダンスを始めた?という気がします。これは本当にふわっとしたイメージですけども。
ただ、そうは言ってもライバルになるために「かのんちゃんができないこと」である必要があるかと言われると微妙なところではあります。歌のライバルであっても良いわけなので。
情報が少なくて、ほとんど妄想の域に入っていますが、今のところ自分が考えているのは、千砂都ちゃんは自分ができないこと(=歌)ができるかのんちゃんと対等でありたかったのではないか、ということです。
自分ができないことをできるかのんちゃんと対等になるには、かのんちゃんができないことをできるようになる必要があるわけです。歌で頑張って追いかけるのではいつまでも対等になれないと悟ったのかも。
それからもう1つ幼少の千砂都ちゃんが語ったのは「大好きで夢中になれるもの」ということ。
しかもそれは「かのんちゃんの歌みたい」なもの、ということなので、これは恐らくかのんちゃんが歌を大好きで夢中になっている姿を見て、自分もそういうものを持ちたいと思ったのかな、と思います。*3
可可ちゃんの思うこと
千砂都ちゃんが決意した日のことをかのんちゃんから聞いて、可可ちゃんはどう思ったんでしょう。
可可ちゃんはこれまで少なくとも2度は千砂都ちゃんをスクールアイドルに誘っていて、その2度目には「ダンスで結果を出すことが1番の目標だから」という理由で断られています。
その上で、やっぱり千砂都ちゃんをもう一度誘いたい、という思いをかのんちゃんに話し始めたわけですが、これだけ断られてそれでもまだ誘いたいと思えるのは単に可可ちゃんが図太いというだけでは説明できないような気がしました。
可可「もし千砂都さんがいてくれたら、このグループはもっともっと良くなると思いマス。」
かのん「だよね...。私、可可ちゃんのためにもスクールアイドルで結果出したい。そのためにも、ちぃちゃんにもメンバーになってもらえたらって...。」
可可「なんでダメ?」
第5話終盤、かのんと可可が海辺で話すシーン
可可ちゃんからしてみれば、1度目に誘いを断られた時にかのんちゃんの口から千砂都ちゃんにはダンスがあるからという話を聞き、しかも2度目には千砂都ちゃん本人から同じ話が出てきたわけなんですよね。
そんな中での「なんでダメ?」という質問には、単純に「千砂都ちゃんにはダンスがあるから」という答えを期待していたわけではなかったと思うのです。
ところがかのんちゃんから語られた話は色々含蓄はあれど、要約するとダンスが大切だから、という内容だったわけです。
千砂都ちゃんのダンスはあのサニパも認めるレベルだし、ダンスに掛けてきた千砂都ちゃんの想いを信用していないわけでは無いのだろうとは思いますが、その一方でメンバーでも無いのにダンスの基礎練習や体力づくりを日中から夕暮れまで親身に面倒を見てくれていて。
別行動を取ろうと言いつつ、練習メニューと振り付けはやっぱり作ってくれていました。
そういった可可ちゃんから見た千砂都ちゃんの2つの側面の乖離を考えると、そう簡単に割り切れるものではないだろうし、やっぱり納得していなさそうな気がします。
かのんちゃんの想う千砂都ちゃん
可可ちゃんからすれば納得してなさそうな、微妙な表情のままでしたが、一方でかのんちゃんとしては案外すっきりしてそうな雰囲気を感じました。
今の千砂都ちゃんとかのんちゃんの2人、あるいは千砂都ちゃんとメンバー3人との関係性を特段解消すべきとか、悪いとか、そういう風に思っている様子でもなく、むしろそれを歌にしようとさえしているわけです。
それもそのはず、というか、かのんちゃんは最初から一貫して千砂都ちゃんにはダンスがあるからスクールアイドルにはならない、という考えを持っているわけで。
千砂都ちゃんがスクールアイドルとして歌って踊る姿を別世界?で見ている視聴者にとっては心がザワザワしてしょうがないわけですが、かのんちゃんからすれば千砂都ちゃんがスクールアイドルをしないことはある程度受け入れられているのかな?と思います。
さいごに
ここまで各メンバーの視点から千砂都ちゃんの姿について考えてきたわけですが、自分たち視聴者が思うよりは穏やかなのかもな、という気がしてきました。
ただし、千砂都ちゃん本人についてはラストシーンの退学届しかり、内に秘めているものがあるんだろうとは思います。
ところで退学届を千砂都ちゃんが出す理由って何が考えられるんでしょうか。
Twitterでは転科とか留学とかが噂されていたみたいですが、別に退学せずともできるような気はするんですよね。いやまあ、結ヶ丘の制度を知らないのでなんとも言えませんが。普通科再受験とかならまああり得るかも?
てかそもそも千砂都ちゃんの両親はそれを許すんですかね。かのんちゃんが退学届を書こうとした(してない)時に、かのんちゃんの家族は相当驚いてましたし、それが当然の反応でしょう。
とまあ、あれこれ考えてもピンとくる答えは出てこないし、確実にピースが足りてないな、という感覚があります。千砂都ちゃんがダンスを始めたきっかけの所もそうですね。
行き過ぎた妄想がこびりつく前に早く6話を見たいところなんですが、またまた放送時間が変更だそうで...
自分がアニメを見る時は、登場人物の心の動きを感じるのが好きなので、あまり自分が神様の視点に偏り過ぎないことを意識しているのですが、今回は幼馴染同士でしか分からないことが多くて妄想が捗ってしまいます。
今のところ視聴者と一番視点が近いのは可可ちゃんですかね。可可ちゃんも幼馴染2人が考えていることが分からないんじゃないかなあ、と思ったり。
可可ちゃんも悶々としていると思うので、自分も甘んじて受け入れることとします...
それでは今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。ではでは。