こんにちは、ネッチです。
今回も感想書いていきます。
私のSymphony
私のSymphony。この曲は「始まりは君の空」の私を叶える物語盤に収録されている曲で、今回の第11話でかのんちゃんバージョンが登場しました。
「私を叶える物語」というスーパースター!!のテーマの意味がようやく確かなものになった気がします。千砂都ちゃん回やすみれちゃん回でなんとなく雰囲気は掴んでいましたが、私のSymphonyが披露されたことでもう疑いようがなくなったなと。
さて、「私のSymphony」の「Symphony」について思ったことを少し書こうかなと。
Symphonyって、日本語では交響曲という意味らしいです。今までは「ハーモニー」ぐらいの意味合いでふんわり感じ取っていて、あまりきちんと考えてはこなかったなと。
交響曲。歌や音が交わって響く曲、というイメージが湧いてきました。
ふと思ったのは”私の”という修飾語が付いているということは、私の歌や音が1つではなく複数あって、それらが全部私のものであって交わっているということなんだなと。
でも、例えば歌であれば、1人の人間が1度に発することのできる歌声は1つだけだよなあと。私の複数の歌声ってなんだろう?と。
そんな時に第11話を見て思ったのは、過去のかのんちゃんと今のかのんちゃんの歌声が「私の複数の歌声」を指しているのかな、ということ。そう思えば素敵だなと。
やっぱり私のSymphonyって、ちっぽけな私がいたから、できっこないと思っていた私がいたからこそ歌える曲なんだと思います。そういった過去の私の歌と、ぎこちなくとも踏み出した今の私の歌が交わって生まれるのが私のSymphony。
新しい私
今、始まるよSymphony
「私のSymphony/Liella!」
この曲1番最後のフレーズ。今、始まるのは「新しい私」と「Symphony」。
新しい私が始まるけれどもSymphonyを奏でていくということで、つまりは過去の私を切り捨てていくわけではないんだろうな、と思います。
今こんなに高鳴ってるよ、と歌うことができるのは、できっこないと思っていた私がいるからで。
かのん「そう...怖かったんだ、あの時も。それでも私は...。大丈夫。大好きなんでしょ、歌。」
第11話終盤、舞台袖にて
あの頃怖がっていた私がいて、歌えなかった私がいて、音楽科の試験に落ちた私がいて、それでも歌う楽しさを忘れずにいたことで可可ちゃんと出会い、スクールアイドルを始めた今の私がいる。
思うかたちと違っても
そっと両手を伸ばしたんだ
「私のSymphony/Liella!」
つらい出来事があったけれども、舞台へと向かう過去の私を引き止めるのではなく背中を見送ったかのんちゃん。だからこそ奏で始めた今がいっそう輝くんだろうなと。
自分に約束しよう
今日の気持ちずっと忘れないよ
「私のSymphony/Liella!」
この先再び壁にぶつかって、やっぱり無理だと思いそうになる日が来るかもしれない。でも今の私には一緒にSymphonyを奏でてくれる過去の自分がそこにいる。
誰かを支える
かのん「誰かを支えたり力になるためには、ちぃちゃんが頑張ったみたいに、1人でやり遂げなきゃいけないんだよね。」
第11話終盤、千砂都との電話より
誰かを支えたり力になる。初見時にはかのんちゃんの言葉としては少し唐突に感じた部分でしたが、振り返ってみると第1話でこんなセリフがありました。
かのん「夢は新設された結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にすることです!」
第1話序盤、自己紹介のシーン
歌でみんなを笑顔にすること。なるほど、かのんちゃんは最初から”誰かのための歌”を重視していたのかもしれません。
幼少期のかのんちゃんの様子から察するに、「誰かのために行動できる」という側面が昔から彼女にはあるのかもなあと。
そして「1人でやり遂げなきゃいけない」。これは他でもないかのんちゃん自身が、”1人でやり遂げた”千砂都ちゃんに支えられていることからそう考えたのかなと思います。
千砂都ちゃんのこと
千砂都「私は、嵐千砂都は信じてる。澁谷かのんを。」
第11話終盤、4人の会話より
千砂都ちゃんはかのんちゃんと対等になろうとこれまでずっとダンスに打ち込んできたわけで。背中を追いかけて、いつか隣に並ぼうとするその相手には立ち止まったままでいてほしくない。いや、歩いているかもしれないが、それではまだ物足りない。
千砂都「私はかのんちゃんの歌、聴いていたいけどな。」
第1話序盤、かのんと千砂都の会話
あの頃見せてくれたかのんちゃんの輝きをもう一度。私が奏で始めたきっかけの輝きをもう一度。
キャストさんの物語として
さて、少し話題を変えて、私のSymphonyに対してネッチの思うことを少しだけ。
この曲が初めて公開されたのは、先程述べたとおり「始まりは君の空」が発売された時期でした。その頃はまだアニメ放送前です。
アニメ放送前となると、かのんちゃん達メンバーの物語はそこまではっきり分かるわけでもなく、どちらかというとキャストさんの一般公募という話題やキャストさんのロケなどの活動が表立っていた印象があります。
そういった背景もあって、ネッチは私のSymphonyをキャストさんの物語として聴いていました。オーディション時の映像なんかを見せられると、余計に重なって見えるし、他の楽曲に比べてあまりにも鮮やかにイメージできる印象がありました。「始まりは君の空」のリリイベでも私のSymphonyへの流れがそういう見せ方になっていた気がします。
ラブライブ!といえばやはりメンバーの物語もあってこその楽曲だと思うので、当時のネッチはキャストさんの物語として既に完成している私のSymphonyにはある種特別感を抱いていました。未だサブスクでも解禁されていないし、運営は今までとは違う切り札的な楽曲として捉えているのかも、なんて思うと一層特別に思えてきたんですよね。
ところがどっこい、今回の11話でかのんちゃんver.が登場して、遂にメンバーの物語が付与されたなあと思ったわけです。これ自体はウェルカムだし、曲が成長するというか、新たに文脈が追加されることはしばしば起こることですね。
ただ、ほんの少しだけですが、キャストさんの曲として特別感を(勝手に)抱いていたネッチにとっては、少しだけ寂しい気もするのです。
これはだだのわがままみたいなものだし、自分の捉え方が違ったというだけのことですが、まあそう思ったよというだけの話です。
別にキャストさんの物語としての側面が失われた訳ではないし、あくまでもメンバーの物語が付与された、ということですしね。
さいごに
さて、ラブライブ!スーパースター!!もいよいよ次回が最終回みたいで。オリンピックやら何やらで散々放送日時変更を喰らいながらもようやく最終回を迎えられそうですね。
次回「Song for All」ということで。Wish Songを思わせるフレーズですね。
神宮音楽学校の生徒たちの想いも含めて歌を、というストーリーを予想していますが果たして。また、このフレーズがLiella!の大きなテーマになるような気がしていたり。
言うだけタダなので言ってみますが、「私を叶える物語」って、私を叶えたスクールアイドルが歌で他の人の背中を押そう、というのが本質なんじゃなかろうかと。いや、全然知りませんけど。
最終回で寂しいなあとか言いつつ、当然のように2期を期待している自分を殴りたくなっていますが、とにかく心して12話を待ちましょう。
それでは今回はここまで。最後までご覧いただき本当にありがとうございました。ではでは。