こんにちは、ネッチです。
前回から大分日にちが経ちましたね。今回も第3話の感想や気になったことについて書いていきます。
フェスでの醜態
初見では何の気なく見ていたのですが、見返す内に気になってきたシーンについて。
恋「やめた方が良いのではないですか。フェスで醜態を晒せば、この学校の評判にも関わります。」
可可「まだ歌えないと決まった訳じゃありません!」
恋「そうは思えませんが。」
第3話序盤、中庭でのシーン
ここでの会話、よくよく考えると恋ちゃんが「かのんちゃんは大事な場面や人前(であるということを彼女自身が意識している場面)では歌えない・声が出ない」ということを知っているような雰囲気だなあと。*1
もし恋ちゃんが「かのんちゃんは歌えない」ということを知らなければ、可可ちゃんの「まだ歌えないと決まった訳じゃありません!」という言葉には「誰が??」とか「(2人とも)歌は歌えるか知りませんけどダンスはどうなの??」とか、そういった返事をするんじゃないかな、と思ったのです。
にも関わらず、「そうは思えませんが。」という返しをしたことを考えると、可可ちゃんとの会話が妙に噛み合ってるというか、かのんちゃんが歌えないことをもう恋ちゃんは知っているのかなあ?と思えてきます。
ただ、実際第1話、第2話を見ても「恋ちゃんがかのんちゃんは歌えないということを知った」という直接の描写は無いように思うんですよね。
直接の描写が無いならどうやって恋ちゃんはそのことを知ったのか、不思議でしょうがないです。
かのんちゃん達から”弱点を探りたいような敵”である恋ちゃんに自分たちの弱点を教えるというのも考えにくいような気もするし、じゃあ練習を見に来ている生徒から広まった噂か、はたまた入学試験のことが噂で広まっていたとか。どうなんでしょうかねえ。
上で引用した中庭のシーンの直前が、カフェでかのんちゃんが歌えないことを嘆いているシーンだったので視聴者にとってその事実は記憶に新しいわけですが、その視聴者が「かのんちゃんはやっぱり歌えない」ということを認識する行為が、そのまま恋ちゃんにも重ねられていて済んだこととして描写されているような感覚がしています。言葉で説明するのは難しいのですが、映像作品の描き方としては珍しくはない描き方かなあという風に思います。
ただ、それでも恋ちゃんをスーパースター!!の世界に生きる一人の人間として捉えると、どうやってかのんちゃんの事情を知ったのかがやっぱり気にはなるし、想像するのは楽しいなと思います。
ひとりじゃないから
人前では歌えないということを散々嘆いていたかのんちゃんが、フェスというバリバリ人前かつ視聴率ほぼ100%のステージ上でTiny Starsを歌えたことは、単純に感動的だし良かったねえ~~~~の気持ちなわけですが、その歌えた理由がかのんちゃん自身によって「ひとりじゃないから」だと説明されていましたね。
この「ひとり」というのが「独り」なのか「一人」なのか、それによって色々想像ができそうですよね。
と思ったけどNHKだし字幕あるじゃん!!!となって急いで確認......
うん。「一人」でした。字幕機能神ですね。
「ひとり」と聞くと、私の大好きな虹ヶ咲の桜坂しずくちゃんの言葉「ソロアイドルだけど、ひとりぼっちじゃないんです。」という言葉が頭を過ぎるのですが、虹ヶ咲の方は「独り(ひとり)」というイメージかなあと。ソロだし「一人」であることは否定してませんから。
ところがかのんちゃんの方は「一人じゃないから(歌える)」という表現になっていて、なるほどLiella!はグループなんだなあと思わされたわけです。*2
ちなみに、Tiny Starsの歌詞にも「ひとりじゃないから 諦めないで進めるんだ」というフレーズがあって、こちらはNHKの字幕ではひらがなの「ひとり」になっていました。
まあ、素直に考えるなら「一人」というニュアンスで捉えれば良いかなあという気がしています。
それからもう1つ「これは...」と思ったフレーズが、「いつまでも一緒に 同じ夢 見続けたいから」というラスサビのフレーズ。
歌詞は可可ちゃんが考えたという描写が第2話であったので、大枠は可可ちゃんの気持ちによって作られていると考えようかな、と思うのですが、そうすると「いつまでも一緒に」ってなかなか強い表現だなあと思うわけです。
「いや、いつまでも一緒は流石に険しくね?」とか言うつまらないことを考えてしまったわけですが、だからこそ僕はスクールアイドルではないんでしょうね。知りませんけど。
冗談はさておき、とある説によるとラブライブ!スーパースター!!はスクールアイドルとして成長した彼女達がその先のそれぞれが目指す夢に向かっていく物語なのではないか、という考えがあるようです。「私を叶える物語」って言いますしね。
仮にそうだとすると、「いつまでも一緒に同じ夢を見たい」というフレーズが少し引っかかる気もしたわけですが、展開の真っ只中にいるかのんちゃんと可可ちゃんからすれば「いつまでも一緒」と願うこと自体不自然でもないとは思います。まあなんにせよ憶測の域は出ないかなあ。
千砂都ちゃんの目標
可可ちゃんからのスクールアイドルへのお誘いを断った千砂都ちゃんですが、ダンスで結果を出すことを今1番の目標にしているとのことで。
以前の可可ちゃんからのお誘いに対しては、かのんちゃんが代弁した形になっていましたが、千砂都ちゃん自身が答えていても同じだったのかなあという気がしてきました。
友達が始めたから自分も、という風にはならず自分の道をしっかり見据えている点は立派だなと思います。ただ、興味はあるけど自分のキャパに余裕がないから諦めるしかない、という状況は(幼馴染云々以前に)単純に辛いですね。オタクである自分にとっては身に覚えがありすぎます。
それから個人的には「ダンスで結果を出す」というのが具体的にどういうものか気になっちゃいました。
ダンスチームでパフォーマンスをしてコンテストで賞を貰うことか、ソロでダンスバトルをして勝つことなのか、それ以外の何かか。
個人的に(ストリート)ダンス*3で”結果”とか”評価”といっても、スポーツと違って明確なルールとか採点基準が存在するわけではないし、界隈全体が目指す場所が1つではないジャンルなのかなあと思います。大会で評価されなくても自分のやりたい表現を突き詰めることもダンスの面白い点だと思うし、逆にそれが”特別賞”といった(思わぬ)形で評価されることもあったりするわけです。*4
なので”ダンスで結果を出す”という言い方は、「有名な大会で賞を取る」というそれ以上でも以下でもない目標を指しているような気がしてきます。
これも1つのやり方だろうし、自分もこの考えを持っている時期もあったので気持ちは分かるな~という感じです。
ここらへんの千砂都ちゃんの考えを知りたいので、ダンスに取り組む千砂都ちゃんが見たいと前々からぼやいていますが、まあこれ以上は踏み込まれないだろうなあという気もしています。ぴえん。
まあスクールアイドルプロジェクトだし、スクールアイドルの方面からどう考えているかが分かってくるかもしれません。
一方でかのんちゃんの方はというと、どうやら千砂都ちゃんを気にしているような雰囲気があって。
千砂都ちゃん含めてLiella!なるスクールアイドルグループが誕生するという、このシーンでの彼女たちは知らない先の運命を自分たちは知ってしまっているのがなんともモニョモニョしちゃいますな...
ただ、「ダンスで結果を出すことが目標」だと言い切った手前、今後どういう経緯でスクールアイドルになるのか(ならないのか?!)が気になるポイントですね。
ダンスで結果を出したからスクールアイドルやりますという流れか、ダンスもやるけどスクールアイドルもやりますという流れか。
ラブライブ!的には後者かなあという気はしますが、そうすると千砂都ちゃんの中で一度誘いを断ったスクールアイドルに対する熱が、昔からのダンスに対する熱と同程度になる必要があるわけで。(それが外的要因によるかはいざ知らず)ここが見ものかなあという風に思います。
さいごに
いよいよスクールアイドルとして2人の活動が本格的に始まり、今後もメンバーが増えていきそうな雰囲気がしていますね。
クーカーの2人のステージを恋ちゃんもこっそり見に来ていたのが、驚きというよりもはや安心する展開でした。ここから少しずつ距離が縮まって行くのかなあ。
それから、衣装の試着をするシーンでのノリノリ?なかのんちゃん。かわいいねえ〜〜と微笑ましくなると同時に、なんとなく「らしさ」を感じる気もしました。夢中になると勢いでやっちゃうところが。
かのんちゃんの「かわいさ」ってこういう所にあるのかなあと思いました。
次回はどうやらすみれちゃんが活躍(?)しそうな雰囲気がありますので、彼女にも期待しましょう。
今回はここまでにいたします。最後までご覧いただきありがとうございました。ではでは。
*1:第1話ラストで歌えたのはかのんちゃんが人前であるということを認識していない程夢中になっていたから、という風に私は考えています。言い換えると、人前にいるというだけではなく、人前であるということを彼女が認識していなければ歌えないという状況に陥らないのでは、ということです。
*2:可可ちゃんが側にいるから一人じゃない、という意味か、お客さんが暖かく見守ってくれているから一人じゃない、という意味か。色々考えられそうですね。
*3:千砂都ちゃんは恐らくストリートダンスをやっているんだろうな、と思っています。色んな媒体で見る私服はストリート系のファッションだし、「始まりは君の空」のPVでブレイクダンスの技をキメていました。