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ラブライブ!シリーズやその他のことについて書こうと思います

ラブライブ!スーパースター!!第2話感想

 こんにちは、ネッチです。

 

 今週もラブライブ!スーパースター!!の感想についてお話していきましょうか。

 

 

 生徒会とのどんぱちバトル

 先週に引き続きかのんちゃん可可ちゃんペアが恋ちゃんと熾烈なバトルを繰り広げているわけですが、前回から少しだけ進展がありましたね。

 

 スクールアイドルはこの学校に相応しくない、という第1話の言葉から、音楽において他校に劣るわけにはいかない、という更なる恋ちゃんの思いが明かされました。

 

 「相応しくない」というのと「他校に劣るわけにはいかない」というのは主張としては同じなのかどうなのか、うーむむといったところ。

 

 つまりはレベルの高いスクールアイドル活動なら相応しいと判断されるのか、レベル以前にハイカラなスクールアイドル自体が結ヶ丘に相応しくないという意味合いなのか。第1話を見た時は後者なんだと自然に感じていましたが、第2話ではレベル云々の話に焦点が当たっていたように思います。

 

 レベルの高いものを作れると言い切れますか?という問い掛けをしてしまうと、そもそもスクールアイドルの存在自体が結ヶ丘に相応しくないという主張は説得力がなくなる気がします。レベルが高けりゃいいんでしょ?と突っ込まれてしまいますし、それも認められないなら「レベルが高かろうが相応しくない」という主張になるはずだからです。

 

 じゃあ、恋ちゃんは最初から結ヶ丘のスクールアイドルのレベルの低さ”だけ”を懸念していて、レベルが高いものなら全然アリ、という考えなのか、というとどうもそうではないような気がするんですよねえ。

 

可可「可可はただ、スクールアイドルを始めたいと思いまして。」

恋「スクールアイドル...」

第1話中盤、中庭で恋・可可・かのんが話し合うシーン

 

 このシーンでもあからさまにスクールアイドルという単語に反応した(ように感じた)り、第2話でもこんな言葉が。

 

恋「部活の自由を阻害したつもりはありません。」

可可「しました!」

恋「スクールアイドルだけです。」

第2話中盤、理事長室にて

*1

 それに加えて、吹奏楽部とか合唱部であっても新設校なので先輩も歴史もなく、それはスクールアイドルと平等なわけで。つまりレベルが低いのはどの部活でも同じじゃね?と思うのです。

 

 そんな中で、レベル云々の話をしたり、かのんちゃんにスクールアイドルをやりたいのかを問い詰めてみたり、なーんか話を逸らされてるような気分になるんですよね。かのんちゃん可可ちゃん目線で見ていると。*2

 

 やっぱり恋ちゃんの”お母さん”がまだ鍵を握っているのかなあ、という気がしています。理事長室でも母がどうのこうのという話をしていましたし、何よりこのまま行くと、恋ちゃんはスクールアイドルがなんか嫌いだから認めません!という、単にただをこねる女の子になってしまいそうです...

 

 

歌えるかな...

 第2話最後の可可ちゃんとかのんちゃんが歩道橋の上で話すシーン。

 

可可「わぁ...!聴きたいです!」

かのん「人が居るからここじゃ恥ずかしいよ。後で、データ送るね。」

可可「....歌ってくれませんか?」

かのん「え?」

可可「ここで、歌ってくれませんか?可可、かのんさんが歌っているところが見たい。かのんさんの歌が聞きたいです!」

かのん「可可ちゃん...!歌えるかな...」

第2話終盤、歩道橋上でのシーン

 

 まずはかのんちゃんの「恥ずかしいよ」について。

 

 かのんちゃんがシャイであるというのは公式サイトのメンバー紹介*3で書かれていることで、第1話でスクールアイドルなんて柄じゃない!と言っていたのにも通ずる彼女の性格ですね。

 

 一方で、自宅では下の階にも聞こえる程の大きな声で歌ったり、裏路地とはいえ可可ちゃんが偶々通りかかるような=人が通る可能性がある場所でノリノリで歌ったりしてるんですよね。*4

 

 ほんとにシャイなのか?と突っ込みたくなりそうですが、ここで大事なのはシャイだから行動を躊躇してしまうのは、かのんちゃん自身が他人の存在を意識している場合にのみ、ということかなと。言い換えれば、人に見られ/聞かれていると彼女自身が意識しなければ気にしないのだろう、ということです。夢中になると周りが見えなくなるタイプだと言ってもいいと思います。それでもシャイであることに変わりはないのでしょう。

 

 仮にそう考えると、第1話のラストシーンでの「歌えた!?」(?マークは私の想像)は、人が周りに居ることに気づかぬまま夢中で歌って踊っていたという風に考えられますし、逆に今回の歩道橋の上での「恥ずかしいよ」は、彼女自身が人に見られ/聞かれると意識しているからこその言葉だったと言えるでしょう。

 

 その後、「歌えるかな...」という言葉へと繋がるわけですが、この言葉にはかのんちゃんのある程度の進歩が窺えるかなあと。

 

 「次の私が始まった!」という風に彼女自身は思っていますし、これは本当に歌えるか悩んでいるというよりは、少し背中を押して欲しいという気持ちがあっての言葉だったのではないかなと思います。かのんちゃんの中で「歌えない」という完全な否定の段階から「歌えるかな?」という(答えはおよそYesの)疑問の段階までは進歩したと言えるんじゃないでしょうか。

 

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 口元がへの字ではなく、軽く微笑んでいる所からも「歌えるかも」というポジティブな感情が芽生えているように感じられるのかな、と思います。

 

 

歌ってくれませんか?

 今度は逆に可可ちゃんに焦点を当てると、なぜこの瞬間にかのんちゃんに歌って欲しいとお願いをしたのか、という事が少し気になりました。

 

 かのんちゃんが「人がいるから恥ずかしい」という理由で一度断ろうとしていたにも関わらず「歌って欲しい」とお願いをしたその真意とは。

 

かのん「可可ちゃん...!歌えるかな...」

可可「響かせましょう!この街に、かのんさんの素晴らしい歌声を!」

第2話終盤、歩道橋上でのシーン

 

 第1話のラストの校門前でかのんちゃんの心を動かしたのは可可ちゃんの「応援します!」や「かのんさんとスクールアイドルがしたい!」といった本気の頼み込みでした。

 

 可可ちゃんはこの経験から「かのんちゃんは本気で気持ちをぶつければ応えてくれる」という風に思ったのかもしれません。仮にそう考えると、今回の「歌ってくれませんか?」という発言もその経験があってのものと考えられると思います。*5 

 

 そんな可可ちゃんの想いが届いてか、いよいよ歌い始める……!というところでEDに入る流れでしたが、ここでの可可ちゃん、かのんちゃんが歌い始める前に目を閉じているんですよね。

 

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 「かのんさんなら歌ってくれますよね」というような、彼女が歌い出すことに何の疑いも持っていないような、そんな雰囲気を感じました。 

 

 

いざという時

 第1話でかのんちゃんが可可ちゃんに「歌えない」ということを告白したシーンでは「いざという時に歌えない」といった表現をしていました。

 

かのん「私さ、いざって時になると歌えないの。声が出なくなっちゃって。」

可可「そんな...」

(回想)

かのん「それ以来、大切な時ほど声が出なくなっちゃって...」

第1話中盤、かのんちゃんの自室での会話シーン

 

 そんな中、第1話の最後の最後での「歌えた!(?)」や第2話最初の「人前で歌えた~~!!」といった言葉からは、(未来予報ハレルヤ!を歌えたことに)かのんちゃん自身が驚いていると同時に嬉しさを感じていることが読み取れると思います。

 

 ところがよくよく考えてみると、何に驚いているのか、ということがやっぱり気になってきたのです。「いざって時」「大切な時」に歌えないということはかのんちゃんの口から語られていたことですが、それは必ずしも「人前」ということと同値ではないんじゃないか、と思うのです。

 

 ただ、一つ忘れてはいけないのは、かのんちゃんはシャイであるということです。キャラ紹介に書いてあることでもありますし、今の所は揺るぎない事実として考えようと私は思っているのですが、このシャイゆえに「人前で歌えない(歌いたくないと思ってしまう)」ということと、小学生以来の「大切な時に歌えない(声が出せない)」ということは、分けて考えるべきなんじゃないだろうか、と思うのです。

 

 この2つが彼女の中では(無意識に)繋がりを持っている可能性は否定できませんが、私としてはこの2つを分けて考えると今までのことがすっきり理解できるかな、と思っています。

 

 例えば、第1話のラストでの「歌えた!」は、「柄じゃない」「恥ずかしい」「苦手」といった感情で避けていた人前での歌唱が(夢中になっていたおかげではあるが)「歌えた!」、という風に捉えられると思います。逆に言えば極度の緊張ゆえに声がでなくなるような場面で歌えた!という意味ではないような気がするのです。

 

 それに加えて、未来予報ハレルヤ!で彼女(達)が歌った「だめな自分にモヤモヤしてた」「でもね本当はなりふり構わず頑張りたい」というのは「恥ずかしくて歌いたくないと思ってしまう自分を乗り越えたい」という意味だったと考えられるかなあと。緊張で声が出ないor倒れてしまうにも関わらず頑張りたい、という状態を「なりふり構わず」と表現するのかなあ?と思ってしまうのは自分だけでしょうか。

 

 言ってしまえば「歌が好きだ!」という気持ちでどうにかなるのは「恥ずかしさ」の方だけなのでは、と思うのです。「歌が好きだ!」の気持ちで「声が出ない」の方がなんとかなるのなら音楽科受験時もなんとかなってるような気がするからです。

 

 

さいごに

 「歌えた!」という第1話の展開に少し置いてけぼり気味だった私からすると、今回のラストでの躊躇するシーンに少しフォローを受けた気分になると同時に、かのんちゃんの内面に随分奥行きができたように感じました。

 

 今回考察したことが果たして的を得ているのか、正直自信満々というわけではありません。どんどん先を見て答え合わせができないのがリアタイならではだと思いますし、もどかしい部分もあるけれど、どうせならそれを楽しんでいきたいですね。

 

 それからOPとEDも今回初めての公開になりましたね。OPはこれから回を重ねる毎に威力を増していくタイプの曲だろうなあという気がしています。これはEDも同じでしょうかね。

 

 記事本文には登場してなかったので、EDでの千砂都ちゃんとすみれちゃんを載せて、今回はここまでにしたいと思います。最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

 

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守りたい、この笑顔。いや可愛すぎませんか??ハート撃ち抜かれました。

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気が利くタイプなのか、買い出しジャンケンに負けたのか

*1:ここの僅か1秒足らずの瞬間での掌返しに、大変申し訳無いのですが爆笑してしまいました。ここまでくると逆に、自分の理想に向かってあれこれ理屈をこねる姿が可愛く思えてきます。

*2:果たして部活のレベルは高くなければいけないのか、というと私個人としてはそれが一番の目標ではないんじゃない?と思ったり。ただ、かのんちゃん達はやってみなきゃレベルが低いかは分からない!という立場であって、別にレベルが高くなくても部活だから良いじゃん!という立場を取らなかったんですよね。この点においては、恋ちゃんもかのんちゃん達も「レベルは高くあるべき」あるいは「部活の成績が学校の評判に影響し得る」という同じ考え方をしているように思います。

*3:メンバー紹介 | 「ラブライブ!スーパースター!!」公式サイト

*4:小心者の私は外で歌を歌うのは、人影が無くともなかなかハードルが高いなあと感じるものでして。皆さんはどうですか?

*5:もしかすると、可可ちゃんがかのんちゃんに歌の練習をしてもらおうと考えていたのかも、なんてことを思いましたが、流石に深読みし過ぎでしょうか。