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ラブライブ!シリーズやその他のことについて書こうと思います

ラブライブ!スーパースター!!第1話感想

 こんにちは、ネッチです。

 

 2021/7/11からテレビアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」が放送開始となりまして、今回はその第1話を見た感想を書いていこうと思います。

 

 一言でまとめると今後がとても楽しみ!という感じでしょうか。

 

 

 

なるほどね?

 テレビでNHKの放送をリアタイ視聴しまして、その直後に残った感情はというと、「あーー、うん。そうね。」というなんとも言い難い複雑な感情でした。正直な話、「うおおおおおお!!!!」というような、熱狂という感じではなくて。

 

 じゃあその複雑な感情の原因ってなんだろうとしばらく考えてみると、アニメの中で全てが合理的に説明されるわけじゃないというのがその原因かなあという気がしています。むしろこれが醍醐味みたいなところかもしれないのにね。

 

 一番そう思ったのは、最後のかのんちゃんが校門手前で引き返して走り出すシーン。「本当にこのままでいいの?」という自分自身への問いかけから、最終的に彼女が発した言葉は「やっぱり私、歌が好きだ!」だったんですね。

 

 これを見たネッチは最初、「え、ここでもう変わるんだ」という驚きと「やっぱり私、歌いたい!」じゃないんだ...?という、色々まぜこぜの感情を抱いていました。「このままでいいの?」→「いや、こうなりたい!」じゃないんだという感じ。

 

 やっぱり歌が好き。何かに気付いた様子で走り出したかのんちゃんが発したのは「歌が好き」。結局ステージ上で歌うことを試みるのかどうかを(ネッチは)すっと理解できなくて、それで困惑してたのかなあという気がしています。

 

 その後、現実に人前で歌うかのんちゃんが描かれ、あーなるほどねという最初に述べた感想に戻るわけですが、自分にとってはなかなか歯ごたえのあるアニメになりそうだなあと思っています。

 

 当然といえばそうなのかもしれませんが、およそ一話完結型のアニガサキに比べると、回をまたいで取り上げられる要素も多いと思うので、1話ずつしっかり咀嚼していきたいなと。

 

 

音楽科のこと

 最初の一回目の視聴から自分の心を抉ってきたのが音楽科の存在なんですね。

 

 制服についてかのんちゃんと中学時代の友達?が話し合うシーンなんかを見るともうね…胸が締め付けられます...(音楽科に落ちたことは)気にしてないと話しているからこそ見てるこっちはつらくなってきます。*1

 

 そして音楽科に関して一つ気になったことは、かのんちゃんはなぜ普通科に入学したのだろう、ということです。

 

 音楽科の試験を受けたけど落ちたという場合、他の学校の音楽科を受けるという選択肢はなかったんでしょうか。詳しい入学の制度や状況が分からない(今後も?)ので、なんとも言えない気はしますが、たとえ普通科であっても結ヶ丘にこだわった理由があったりするんだろうか、と思っています。

 

 それから音楽科の葉月さん。なかなか濃ゆい存在でしたね。

 

 一番グサッときたのはかのんちゃんとの言い合いの後の去り際、「音楽科の生徒の邪魔にならないように。」という言葉。

 

 まあ普通に考えて音楽科だろうが普通科だろうが同じ高校生なわけで、それぞれに所属する2人が出会ったとしても、片方が邪魔なら同じようにもう片方も邪魔なわけですよね。平等であるならば。*2

 

 でも恋ちゃんの考え方としてはそうではないように感じました。エリート的な意識があるような。全校集会でもほんのりそういった香りがしました。

 

 恋ちゃんの内心がほとんど見えないので、ややもするとかのんちゃんや可可ちゃんに肩入れしてしまうような瞬間があって、いけ好かねえ奴みたいな感覚を抱きそうになってました。

 

 先代のラブライブ!を参照すると、恋ちゃんなりに考えはあるのだろうという気がしますし、それがどう変化していくのか(変化しないのか!?)が楽しみになってきますね。

 

 

今なら

 冒頭でお話したかのんちゃんが引き返して走り出すシーンについて。

 

 白い羽根のシーンとして印象的なのはもちろんですが、ここでは私の大好きなアニガサキ1話と比較してみると、どっちもより好きになったお話をしたいなと。

 

 1話の冒頭から蓋をしていた気持ちに気付き、最後にそれを打ち明けるという流れが似ているなあと思ったのがまずその始まり。

 

 劇伴に注目してみると、かのんちゃんが引き返して全力疾走し始めるその瞬間に一気にバイオリンなどを含む豪華な音が溢れていて、その後立ち止まってからピアノの優しい音に変化しています。

 

 一方でアニガサキ1話では、歩夢ちゃんが侑ちゃんに「2人で始めようよ」と話始める瞬間はピアノの優しい音で、そこから徐々にバイオリンも合わさって壮大な音になっていくように思います。

 

 ここが綺麗に対照的になっていて、2人の性格や作品自体の性格が現れているような気がしました。かのんちゃんは気付いたその瞬間に一気に気持ちを爆発させてまずは走り出して、その後から言葉を紡いでいくのに対し、歩夢ちゃんは話す内に徐々に徐々に気持ちが溢れて止まらなくなっていくような。いや~、どっちも好きだなあ。

 

 スーパースター!!に話を戻すと、最後の未来予報ハレルヤ!の歌詞を良く聴いていくと、この記事で最初に述べた困惑がすっと解消されていったように思います。

 

 特に印象的なのは、サビ直前の「今ならきっと 変われる気がするから」でした。

 

 初見ではかのんちゃん自身の「人前で歌えない」という言葉を相当重く受け止めていて、もう変わるんだ?という困惑は正直否定できなかったのですが、何回か見返す内にその変化の予兆や示唆が散らばっていることを認識しまして。*3

 

 その変化が腑に落ちる要因になったのは「今ならきっと 変われる気がするから」でした。言葉にするのが難しいのですが、”今”だから変われると思っていたんだなあというような、なんとも言語化し辛い感覚を抱きまして。

 

 言葉じゃ足りないから歌に乗せるんだ、とはよく言ったものだなあと。これは歩夢ちゃんの歌ではありますが、Liella!もやはりスクールアイドルであって、その歌から言葉では言い尽くせないものを感じ取った気がします。

 

 

さいごに

 ブログを書くようになったのがアニガサキ放送の頃からということもあって、アニガサキへの思い入れが強いのですが、スーパースター!!はやっぱりというか、雰囲気とか物語の流れ方が随分違うんだなあという印象を受けました。逆に無印やサンシャイン!!とは近い部分もある気がしています。

 

 今後どうなるか、おおよそ検討がつく部分はあるのかなあと思います。恋ちゃんの変化やすみれちゃんの受容、幼馴染の関係などなど。*4

 

 でも本当にそれだけなのか?というと、そうじゃないと思いたいんですよね。単に先代と重なる要素を探すだけじゃなくて、もっとスーパースター!!だけの要素を見つけたいというのが今の率直な思い。

 

 それから1つ気になるのは、かのんちゃんの挫折は今回でもう克服したのか?ということです。

 

 気付いたら人前で歌えていた、というのと、人前で歌うぞと意気込んで歌うのとでは、本人の心境としては少し違うんじゃない?と思うのは私だけなんでしょうか。初めの一歩にはなるかもしれませんが。

 

 やっぱり歌が好き!。この気持ちを再確認したら人前でも歌えるようになりました、となるぐらいなら苦労しないっつーのというのが冒頭の言葉だったと思わなくはないんですよね。初めて歌えなかったのが小学生で、その経験がありながら音楽科受験に臨んだわけですから、受験時は歌が好きな気持ちで溢れていたんじゃないでしょうか。それでもやっぱりというのが現実だったわけで。*5

 

 ただ、それでもかのんちゃんが「歌が好きだ!」と言い放ったその瞬間の目に曇りはなさそうだし、その気持ちは本物なんだろうと思います。理屈じゃなくてただそう思ったんじゃないでしょうか。「今ならきっと 変われる気がするから」とはそういうことかなあと。 

 

 現時点であれこれ考えても限界はありますけど、それでもあれこれ考えるのは楽しいのでこれからも続きそうだなあと思います。

 

 それでは今回はここまでにいたします。最後までご覧いただきありがとうございました。ではでは。

 

 

 

 

編集後記

 アニメの感想からは少し離れた話題について。

 

 いよいよスーパースター!!のアニメが始まるぞということで、自分の気持ちにしてもTLにしてもLiella!の色が一層強くなってきまして。

 

 ところがいざ第1話を見てみると、既にお話した通り、最初は興奮というよりは困惑の方が際立ってしまって、アニメそのものに対してというよりか困惑してる自分に戸惑っていました。もっとすんなり波にのって行くものだと思い込んでいたので。

 

 無印、サンシャイン!!、アニガサキの全てが体に馴染んだ自分ならスーパースター!!も同じ様に直ぐ馴染めるだろうと思っていたのかも。1話だけで結論を出すのはあまりに早すぎますが。

 

 それに加えてリアタイ直後はTLが一気にLiella!の色に染まったこともあって、それまで好きだったものから遠ざかっていくような気がして。TLから薪を貰って、自分の中の炎を燃やし続けている感覚の自分にとっては尚の事。

 

 前に進むって大切なものが増えていくってことなのかな。

 

 歩夢ちゃんのこの言葉を思い出して、そうだよなと思い直し、2, 3日経った今では大分落ち着いてきました。今では第2話を楽しみに待っている訳ですが、日曜の夜は相当こたえました。

 

 人間が活動できる時間には限りがあるし、大切なものが増えるなら1つのものに割ける時間は少なくなっていくのは避けられないだろうと思います。

 

 だからこそ、時間を多く割くことで自分の好きを確認するというやり方は変えるべきなのかなあと。そういうやり方を始めたつもりはありませんでしたが、無意識にそうなっていた気がします。

 

 やっぱり多く時間を割いている瞬間があって、その後に時間を割けない瞬間がやってくると不安になっちゃうんですよね。時間を割けないから好きじゃなくなっていくような感覚。それはつまり上のやり方ってことなんだろうと思います

 

 変わらぬ想い。それだけは変わらないってこと。

 

 直ぐに気持ちを切り替えられるかというと正直微妙なところですが、自分の気持ちに気が付けたのは良かったと思います。

 

*1:千砂都ちゃんとの会話では少し様子が違うのも印象的でした。制服似合ってるね、と言われた千砂都ちゃんはえへへと返すだけで、(どっちに転ぶかはさておき)うーむ流石の幼馴染であるという感触。

*2:作用反作用の法則みたいですねワラ 俺がお前を殴ったときお前は俺に殴られに来てるみたいなね。なんだこの例え。

*3:もしかしたら可可ちゃんの視点を体験したことになったのかもしれません。可可ちゃんはかのんちゃんの変化を感じ取っていたからこそ最後にもう一度想いをぶつけたのかもしれませんが。

*4:絵里ちゃん、ダイヤさん、善子ちゃん、曜ちゃんなど

*5: もう一つ付け加えるなら、始まりは君の空のMVで描かれていたようにLiella!のメンバーはそれぞれ抱えるものがあって、それを乗り越えるのがスーパースター!!の方向性なのかな?という風に思っていたのですが、仮にそうだとするとこの1話でかのんちゃんについてのお話はおしまいと考えるのは少し尚早な気がしています。