ねっちりとした今日までの時間

ラブライブ!シリーズやその他のことについて書こうと思います

Message

 こんにちは、ネッチと申します。

 

 ラブライブ!スーパースター!!のキャストが発表されて1年が経ちました。それを記念してって言うことで書き始めたものの、一応年末だし、自分にとっても大きく変化した年だったので、Liella!に限らず最近思うこと、これまでの感謝、そして何より自分自身のために文字を書こうかな、と。ラブライブ!の振り返り記事ではないです。

 

 しぐつきさん(@SIG_MOON0801)のタグ「#DearsLiella」がこの記事を書くきっかけになっています。ありがとうございます。気になった方はぜひご一緒に。("#DearsLiella"でみんなの想いを。 - しぐの黄昏部屋

 

 

ぱっと生まれてはひかる気持ち
口にしなきゃすぐに消えてしまうね
教えてほしい キミの声で
全部受けとめるよ 平気

Shooting Voice!!/Liella!

 

 そう言ってくれたから。前置きはせずに、伝えたいことを。

 

 この先もずっと、あなたが差し出してくれた手を離しません。

 

 すみれちゃんとペイトンさんは”輝きたかった者同士”だと、あなたはそう仰っていましたね。

 

 挫折を経験して、それでも諦められなくて。次第に無理だと思い込んで、自分を縛っていって。

 

 ライブで直感的にシンパシーを感じたとはいえ、自分も同じだなんて言って良いものか。あなたほど本気になって、それでもだめだったものがあっただろうか。それでも諦めたくなかったものがあっただろうか。そう考えていて。考え込むほどには思い当たらなくて。

 

 でも1つだけ引っかかった想いがあった。それは挫折を挫折と思わないという自分の思考方法。

 

 僕は大学受験で第1志望に不合格になりました。受験直前までは浪人してでもその第1志望に進学するつもりでいました。本気だったのか疑われるかもしれないけど、その時は間違いなく本気だった。

 

 ところが不合格が通知されて、今でも覚えています。家族と食卓を囲みながら、受験の練習だとそそのかされて受験して”結果的に滑り止めになった”大学に、「そこに進学するのってどうかな。。」と話をしたこと。

 

 またあの受験勉強の1年を過ごすのかと、そしてその1年を過ごしても受かる保証はないと、そう思った瞬間とてつもなく恐ろしくなったんですよね。自分でも笑いたくなるぐらい見事な手のひら返し。そこ以外だと死んでしまう理由はなかった。*1ただ、目指していた当時は生活の全てを捧げていた。*2

 

 で、実際進学してどうだったかというと、それなりに満足しちゃったんですよね。それなりに。

 

 これがさっき登場した、挫折を挫折と思わないやり方。これもまあ1つの道でしょ、っていう。そもそも第1志望じゃなくてもやりたかった勉強はできてるし、ほんとにそこに行く意味があったのかなあとか。今の大学でなければなかった出会いもあったしなあとか。そういうことを考え始める。

 

 本気になったらだめだった時にその反動が大きくなるし、じゃあそこそこにしとこうかって。挫折を経験したことをしっかり認識して、それでも諦めたくない自分を無かったことにしなかったあなたよりよっぽど臆病だった。

 

 思い返せば僕はこの思考を何度も何度も繰り返してきた気がします。それを繰り返す内に、そもそも最初から本気にならなくなって、ずっとそこそこを保って、そのうち自分は何に熱くなりたいのかすら分からなくなって。

 

知らないうちに
心 覆っていた仮面を

Solitude Rain/桜坂しずく

 

 勉強はなんとなく続けてるし、今勉強している分野はなんとなく好きだから続いてる。成績もそこそこ。サークルの活動も昔から続けてきたことの延長だから続いてた。

 

 でもそこに「自分は今それを本気でやっている」という感覚が無かった。というかその感覚の持ち方を忘れていた。大学でやってきたことは高校までに積み上げたものを崩さないように保っていただけな気がする。*3

 

 傍から見れば頑張っているように見えたのかもしれない。現に親兄弟、友人から頑張ってるねと言われることもあったりした。けど、やっと報われて飛び上がるほど嬉しい、という類のものではなかった。そうあることが当然で、それを崩すことへの恐れから保っていただけだったから。

 

 メンタルをそこそこに保つ方法としてはアリなのかもしれない。けど、ラブライブ!に触れて、応援して、追いかけて、ライブの時だけでも本気で熱くなって、色んなオタクと関わっていく内に「なんか違うな」っていう想いが拭いきれなくなってきた。

 

 パッと思い付くのは虹ヶ咲3rdライブでの夢ここ。感動はしたけど同時に動揺していた。夢をスクールアイドルに託す形でラブライブ!を追いかけていたら、ラブライブ!の中に""自分""がポッと現れて、向き合ってしまった。*4

 

La la la…
その手を伸ばして
La la la…
夢を追いかけて

夢がここからはじまるよ/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

 

 ラブライブ!ってほんと恐ろしい作品ですよね。夏休みの暇つぶしで見始めたサンシャイン!!に始まって、人との出逢いとか、先述の虹3rdとか、Liella!の東京公演とか、色々あって、ここまで錆びついていた自分がまた息を吹き返した。本気になるってこういうことなのかって、初めて知ったような感覚になって。いや、ある意味初めて知ったのか。

 

踊れ 踊れ 熱くなるため
ひとは生まれたはずさ

MY舞☆TONIGHT/Aqours

 

 じゃあ、ってことで、自分も何か将来の夢とか人生の目標とか、そういうでっかいものをまず設定して、そこに到達するためには...みたいなことがやりたくなった。

 

 でも、本気になる感覚すら忘れていた自分にそんなこと直ぐにできるわけもなくて。

 

笑わないよ!
キモチだけでもいいんじゃない?

Beginner's Sailing/渡辺曜

たった一歩だっていい
うごいてみ I can do it!
変わっていくよ 世界はDon Don Don

バイバイしちゃえば!?/Liella!

 

 あー、スクールアイドルってこんなとこにまで手を差し伸べてくれてるんだって気付きました。まずは日常の小さいところから、これまでの自分なら引き下がってしまう場面から始めました。

 

 サークルで、結果が欲しいよね?そうだよね?って自分に言い聞かせるようにしながら行動しようって思って、慣れないながら後輩を頑張って指導してみたり。言い聞かせないとすぐ逃げ出すからね。毎週出される課題で今後に繋がるものは自分に嘘を付かずにやろうと努力したり。気になるあの子を食事に誘ってみたり。

 

 そうやって少しずつ手を伸ばす感覚を覚えつつあります。

 

 でもやっぱり手を伸ばすと傷つくのはもちろんで。悔しいって感情をこんなに真正面から噛み締めたのっていつぶりだろうって思った。でも不思議と悪い気はしなくて。

 

 とはいえ、まだまだ未熟だし、努力が伴ってないなって思うし、だから傷ついたって言ってもそれほど重大ではないという気はしている。でもキモチだけでもいいんじゃない?って言ってくれたから。最初はヘンでも気にしない。

 

 そして何より昔と違ったのは、その傷をなかった事にはしないこと、見ない振りをしないこと。手を伸ばした自分を無かったことにしないこと。今の自分にはこれが1番大事な気がする。そうやって傷ついた経験があれば、次に手を伸ばす時にそこそこじゃなくて目一杯伸ばさなきゃって思えるから。本気になるときは今だとわかるから。

 

遅すぎるなんてない
不可能なんてない
いつだって 思い立ったらその日が始まりの Day1

Day1/Liella!

 

 この言葉とあの日受け取った証明を胸に。思うように行かなくてもどかしい時期もあるけれど、その時が来た瞬間に絶対に手を引っ込めないこと。あなたの手を離さないこと。

 

 踏み出すときにいつも側に居てくれるのはあなた。大きく踏み出す時でなくても勤勉なあなたに置いて行かれないように。

 

 今伝えたかったのはこれが全てかな。

 

始まりたい僕の夢
君へ伝えよう 聞いて 聞いて欲しくなったよ

始まりは君の空/Liella!

*1:そんな理由がほいほい生じてたまるかという風にも思うが、問題はそこじゃない。傷ついた時にどうするかが今回の話の焦点。

*2:その時周りの人たちはどうだったかというと、滑り止めの所も全然悪くないし、むしろ進学した方が良いんじゃない?とまで言われてしまいました。それを恨んでいるとかはないけれど、諦めるなと正面から言われれば変わってたのかもしれない。

*3:今まで保つだけでなんとかなっていた、自惚れるならそれなりに良いものを得られたのは、小さい頃から望ましいレールの上を走らせてもらってたことが1つの要因だったのかなとは思う。親には感謝しています。

*4:何でもかんでも本気になるなんて不可能だし、本気になる対象がラブライブ!だけであっても特に問題はなかったはずで。でも僕個人の場合はたまたま環境や人間関係が原因で、ラブライブ!における「自分」に目を向けやすい/向けざるを得なかった状態にあったのだと思う。もちろんそうなったことに後悔はしていない。