ねっちりとした今日までの時間

ラブライブ!シリーズやその他のことについて書こうと思います

平安名すみれちゃんのこと

 すみれちゃんのこと。

 

 文字を書いてる自分がなんかちょっとどぎまぎしてるの恋ですかこれは。わかりませんけどそれに近い感覚なのは否定できなくてわろてます。

 

 見る人によっては穏やかじゃない表現や解釈があるかもしれないし、何よりこんなに自分の内面を書いたのは初めてだから恥ずい。ポエムみたいになってそうだし、後で黒歴史になるかもしれない。

 

 そもそも公開するつもりはなくて、後で見返すためだけのものだった。でも、うだうだ愚痴らないでって、言われちゃったから。決意表明的な感じだろうか。ストーリーにはそぐわない捉え方かもとか、後で気が変わるかもとか、そういう懸念が湧いてくる今の自分を含めて、これまで自分を妨げてきた虚飾を取り払う最初の一歩として公開してみます。とにかくじっとしていられない。

 

 Liella!東京公演に参加して。

 

 1日目は席がステージにめちゃめちゃ近かったこともあって、スバラシイカオノヒトとか、かわいいとか美しいとか、ターンしたときに広がるスカートとか、ちらっと見えるふとももとか、そういう要素に狂いながらもストーリーにボコスカ殴られ、なんとかかんとか喰らいついていたけど、やっぱ途中で頭が回らなくなっていた部分はあった気がします。何が飛んでくるか分からないこともあって。というか今の時点で既に記憶が怪しすぎる。

 

 2日目終演後の今、文字を書いているわけですが、すみれちゃん/ペイトンさんが頭から離れません。

 

 初めてアニガサキ8話を見て、しずくちゃんが自分の心を占有した時の感覚と似ていて。というかスピードが速かったという意味ではそれよりももっと劇的だったかな。

 

 すみれちゃんのMessageを聴いて。

 

なにもこわくない 願うよ いま

 

 あ、すみれちゃんもこわいんだなって。こわくないって願わずにはいられないよなって。すみれちゃんの野心の輝きに目がくらんで、彼女のその感情に気付けていなかったように思います。

 

 いろんなことを器用にこなすすみれちゃん。器用貧乏であること。

 

 ショービジネスの世界で生きてきて。その世界はいわばフィクションの世界であって。理想的な側面を見せることが評価され、当たり前の世界であって。

 

 優等生であることが根付いていたんじゃなかろうかと想像しています。だからこそ努力はするし、ある程度のことはそれなりにできてしまう。

 

そうさもっといっぱい褒めて欲しい

 

 単純に罵倒されるのも嫌だけど、無関心も恐ろしいことだなと思う。

 

 「虚飾」という言葉を人に教えてもらいました。つまりは「みえ」「自分を大きく見せること」。すみれちゃんはそういう側面が強い人物なんじゃないか、って。

 

 で、自分も同じなんですよね。ほんとによく似てる。生きてきた具体的な世界は違えど、生き方はほんとに似てる。影で努力をするのもそう。ダメそうなら諦める道を選ぶのもそう。自分の体裁を保つため。草むらに突っ込む姿なんて見せたくないでしょ。*1

 

 そんなすみれちゃんのノンフィクション!!を聴いて。もうね、おしまいとかいう言葉では表しきれない。

 

ヘイ もっと笑いたいのに
もっと素直になりたいのに
ヘイ 今輝きたいのに

 

 そうだよな。

 

そんな気持ちはここで最後に
ヘイ うだうだ愚痴らないで
すぐ照らしてあげるから
君の手を握りしめては
決して離しはしないから

 

 照らしてあげるという優しい言葉を掛けてくれたかと思いきや、決して手を離してはくれなくて。ここで満足したって言い聞かせてんじゃねーぞって。ブレードを持つ右手を握られる幻覚を経験しました。リアルに。

 

証明してあげるわ
不可能なんてないってことを
崩してみせるポーカーフェイス
虜にしちゃうよ?

 

 優等生であることが一旦板につくと、可能であることを続ける圧力を感じてしまうんですよね。他者からにしろ自分からにしろ。

 

 でも不可能のように思えることも可能だと証明して見せてくれるすみれちゃん。いや、見せてくれたすみれちゃん。

 

 ポーカーフェイスで平気な顔をする僕は崩されました。涙止まらんし、何故か体中から汗が吹き出して、立ち尽くしていた。瞬きする間も惜しくて、目を逸らせなくて。ステージ上のペイトンさんを泣きながら睨むようにして、釘付けになっていた。

 

Let's sing
見たことない世界連れてってあげる
今からはじまる素敵なワンダーランド
Fantasticl Amazingl But this is ノンフィクション!!
新しいドア開こう
Do Da Da Follow me
Do Da Da Real live yeah!
Do Da Da Follow me
Do Da Da Love me do!

 

 お前も歌えよって言ってきた。本気になれよって。連れてってやるからよって。何よりもの証拠を今見せつけてるだろって。全てが美しくあるべきフィクションの世界で生きてきたすみれちゃんが勝ち取った泥臭いノンフィクション。

 

 付いて来いって。私のことを愛せだって。めっちゃ素直になるやん。ポーカーフェイスとは真逆のギラギラした目つき。自分が避けてきたはずのその姿に釘付けになってしまった自分って一体。でもそれで良いんだと言ってくれてる。

 

君も夢中よ Don't you know?

そそぐの情熱

 

 知らないうちにその姿、きらめきの虜になっていた。気付いてなかったの?って言われて気恥ずかしさもあるけど、今更何でもない風を装うこともできないくらい内側に入り込まれている。

 

 もうこのときには始まってたのかもしれない。

 

 Day1さん。ボーナスタイム入ってずっと殴られ続けてた。

 

いつもの街が 違って見える今日は
何か始まる予感溢れてる

 

 街中のいろんなものが味方に思えてくる高揚感。

 

一緒に叶えに行こう 手を繋いで あの角の向こう

 

 手を離してくれないんすよ。

 

君がいてくれるなら
うまくいきそうな気するよ
夢見たあの場所まで駆け抜けよう

 

 でもそんな彼女も君がいてくれるからうまくいきそうな””気がする””って言ってるんです。確信してないわけで。不安があるんだよって。

 

 まあ当たり前っちゃ当たり前で。上手くいく保証なんてものがあったら誰も苦労しない。

 

遅すぎるなんてない
不可能なんてない
いつだって 思い立ったらその日が始まりの Day1

 

 先に一歩を踏み出したすみれちゃんが、遅すぎるなんてないと言い張ってくれるあなたが私の救いになります。

 

 ペイトンさんが手を高く掲げて回して。会場のみんながそれに呼応してブレードを振って。飛び跳ねて。踊って。

 

 今君が見ている景色が私の証明だぞ、と。この景色とそれに魅了された自分を根拠にして、あなたは僕の手を離すことはしてくれそうにない。忘れたくないなあの景色。

 

もっと ワクワクしてたい
もっと ドキドキしていたいよ

 

 この感覚って安全地帯から飛び出す行為に繋がるからあんまり向き合いたくないんだよね。だから、自分はもうそんな年じゃないよ〜って後方腕組彼氏面して達観した老人の気になってたけど、実は自分の直ぐ側に存在する感情のように思えてきた。

 

高すぎるなんてない
遠慮はもうしない

この足で 勇気を出して

一人じゃ見れない景色
みんななら見れるから

 

 みんななら見れるから。本当に力強くて心強くて。

 

 この曲が終わった後は申し訳ないけど全然集中できてなかった。

 

 1日目よりは後ろの席だったこともあって客席が見渡せて、Starlight Prologueであー綺麗じゃん、これ見たかったということは感じてた。でもほんとにそれぐらいだった気がする。

 

 ライブ中は、推しと呼んで良いものか、いやうーんまてまてとか言いながら、まあ一旦ね?一旦、今はメロングリーン振っとくかなどと供述しており...

 

 推しという言葉がすみれちゃん/ペイトンさんを上手く言い表してくれてる感じがしなくて。しずくちゃんは推しだから人におすすめしたいし、魅力を広めたいと思うんだけど。でもすみれちゃんは僕が人におすすめするというよりは引っ張られてるイメージの方が強くて。

 

 今は「先輩」という言葉が1番彼女を上手く表現できてる気がしてる。それも、距離がめちゃくちゃ近い先輩。「恋人」という言葉を選ぼうかと思ったぐらい。

 

 2日目終演後一晩寝て起きた今でもやっぱりすみれちゃん/ペイトンさんは手を離してくれてない。ぴえんまる。

 

 でもやるしかない。一緒にスーパースターになろうと言われちゃったからね。いつまでも彼女の輝きに圧倒されていてはいけない。手を離してはくれないから。寒いけどまずは布団から出ようか。

*1:2021/12/3追記, 12/4修整 努力したとしても、それでも突出したものが無かった故にセンターを手に入れられなくて、努力しても実らないのかな、という学習性無力感を抱くようになる。情熱の灯火が消えそうになったこともあったんじゃないかな。でもすみれちゃんはスカウトを待ったり自分を磨く努力は止めなくて。純粋にその努力自体に楽しさを見出していたか、あるいは習慣になっていたんじゃなかろうか。これが後のチャンスを掴む礎にはなったんだろうけど、いざステージに立つと、どうせ自分にはできないという意識を持ってしまっていた(cf.LLDvol.21)。そういう意識がステージ上ではもろに伝わってしまうことを僕は知ってる。でもね。それでも。可可ちゃんが帰国してしまうという、超究極的には自分には関わってこないリスクを知りながらも、チャンスが目の前に舞い降りれば、ティアラを差し出されれば、手を伸ばしたくなるんだなって。茂みに激突して、みっともない姿を見せて、どれだけ卑しい笑みを溢しても。

自分も今そんな風に手を伸ばしてみたいと思えることが嬉しい。あなたに憧れたから。真似したいと思ったから。すみれちゃんと違って幼い頃から見続けた夢なんていうかっこいいものは持ってないし、憧れに蓋をしたこともあったけど、どんな小さな事にでも勇気を出して手を伸ばしてみたい。そうすれば自分を愛せる気がする。