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Among Usで考えること

 こんにちは、ネッチです。

 

 今回は少し前から私がハマっているAmong Usというゲームについて書いていこうと思います。

 

 このゲームはいわゆる人狼ゲームの要素とアクションゲームの要素を組み合わせたようなゲームになっていて、今回はこの人狼ゲームの要素の方について考えていることをまとめようと思っています。

 

簡単な説明

 まず最初にAmong Usというゲームについて、プレイしたことがない人にも極力伝わるように、本当に最低限のことだけ説明したいと思います。

 

 複数人、例えば10人のプレイヤーが集まってクルーメイト(村人)とインポスター(狼)に割り振られます。比率は8:2が定番かなと思います。

 

 そしてインポスターはクルーメイトを”キル”することができ、自分たちインポスターと同数までクルーメイトを減らすことができれば勝利、逆にクルーメイトはキルを行うインポスターを全て探し出して追放することができれば勝利、という具合です。

 

 細かいルールやプレイ方法についてはyoutubeでプレイ動画を投稿されている方が沢山いらっしゃいますのでご覧いただくと良いかもしれません。

 

 

客観的とは

 まず最初に、今回の記事で一番重要になる「客観」についてです。というか自分がAmong Usをプレイする上で一番大事にしている考え方についてです。

 

 このゲームの前提として、クルーが多数派かつ追放は多数決という事実があります。

 

 そのため、議論中はインポスター含め全員がクルーとして(クルーを装って)話し合うことになります。インポスターとして発言すると追放されてしまい、自陣営の不利益に繋がるからです。

 

 この「全員がクルーとして議論する」という状況が発生するからこそ、キルをしたインポスターがキルをしていないと見せかけるために嘘をつくという事象が発生します。

 

 多数派のクルーからはインポスターが誰か分からないのが前提なので、全員に対して「嘘をついているかもしれない」と考えながら話し合う必要性が生まれるわけですね。

 

 とは言っても、嘘であるとは見なされない事柄は存在します。それが「客観的な情報」というわけです。

 

 「客観的」というのは、つまりは「誰が考えてもそうなる」ということです。

この「誰が考えてもそうなる」ということがAmong Usをプレイする上でひじょーーーーに、ひっじょーーーーに大切だと考えています。

 

 

バイタル情報

 「客観」についてバイタル情報を例にとって考えてみましょう。

 

 バイタル情報とは誰が死亡しているかor生存しているかを確認できる情報ですが、その情報はタスクの合間(議論時間外)に直接確認しに行ったプレイヤーしか得られません。

 

 そうすると、議論中にAさんがバイタル情報として「Bさんは10秒前に死亡しました!」と発言しても、他のクルーからはその情報が真実か嘘か(以後「真か偽か」)ということを(基本的には)判断しようがないわけですね。

 

 Aさんがクルーっぽいと認識されている場合は真実として受け取られやすい、ということはありますが、基本的には真か偽か判断はできません。インポスターでなければ。*1

 

 じゃあAさん以外のクルー目線で真か偽か判断できないバイタル情報は役にたたないのか、というとそうではないと思っています。

 

 なぜなら、「AさんはBさんが10秒前に死亡した””という発言をした””」という事実が生まれるからです。この事実は議論を聞いていれば「誰が考えてもそうなる」、つまり客観的な事実ですね。

 

 そうすると議論としては「Aさんのバイタル情報が真」もしくは「Aさんのバイタル情報が偽」という2通りに場合分けして考えれば良い、という分かりやすい指針が立つわけです。

 

 Aさんの発言が真として考えるとCさんが怪しいという結論が出た場合、Cさんはインポスターであると結論付けることはまだ(クルー目線では)できません。なぜならAさんのバイタル情報が嘘かもしれないという疑念はクルーからは拭えないからです。

 

 ところが逆にAさんの発言が嘘の場合、Aさんは当然インポスターということになるので、結果としてインポスターはCさんかAさんだろうということが他の大多数から判断できるわけです。*2

 

 こういう場合はAさんとCさん両方とも追放すれば、1人のクルーの犠牲は伴うけれどもインポスターを1人追放できるので、じゃあそうしようとなるわけです。これをローラーと言ったりします。

 

 ここまでの話を考えると、議論中に「本当にBさんが10秒前に死亡したかどうかを考えること」はほとんどの場合意味をなさないのかなあと思ったりします。あーだこーだ考えなきゃいけない時点で、Bさんの死亡時刻について確かな情報を持っている人がAさん以外に存在しないであろうからです。

 

 結局は「AさんがBさんは10秒前に死亡した””という発言をした””」という客観的な事実が重要になるわけです。

 

 

疑われたら疑い返す

 「客観」が重要になるもう1つの例を考えてみましょう。

 

 まずAである自分がインポスターだとして、Bさんをキルしたとします。

 

 直接その現場を見られるようなことはなかったものの、Cさんの主張によって自分が疑われてしまったとしましょう。

 

 それじゃあ、ということで、こういう場合に自分から「そうやって疑いを掛けてくるCさんが逆に怪しいですね」という発言をすることが割と定番?というかありがちなパターンなのかなあと思います。

 

 で、この主張が正当だと認められる場合とそうでない場合の2種類存在すると私は考えています。

 

 認められる場合というのは、Cさんの主張が主観的で、他のクルーの目線からは本当かどうか判断できない要素が含まれている場合かなと。この場合、「Cさんの主張は事実無根です!」と声を上げれば、村目線ではAさんCさんどちらの主張も真偽を結論付けることはできないわけです。

 

 認められない場合というのは、逆にCさんの主張が客観的な場合ですね。この場合「誰が考えてもそうなる」主張であるので、その主張自体がCさんでなくとも行えるということです。

 

 この場合に自分が「疑いを掛けてくるCさんは怪しいです!」と反論しても、村目線では他のクルーからも発生しうる主張である以上Cさんだけが怪しいとする自分の発言は信憑性が薄いわけです。

 

 このように、とある主張が客観的というのは、その主張が誰からでも発生しうるということであって、客観的な主張に対してその主張者が誰かに執着することはあんまり意味がないのかなと思います。

 

おまけ:ペアに近づく輩は怪しい

 The Skeldなんかでプレイする際に、AさんとBさんはペアを組んで一緒に行動しましょうということが議論中に決まったりすることがしばしばあります。

 

 その狙いは様々ですが、お互いを疑っているけれども相手がインポスターだという確信が持てないから追放してしまうのは怖いという場合に、お互いを監視する目的でペアを組むということがあります。

 

 そうすると、ペアがお互いを監視し続けている状態で、別の場所でキルが発生したりすると、そのペアはキルが不可能ということになって議論がすっきりするわけですね。

 

 ところがこのペアにはある種落とし穴があって、疑い合っているように見えたAさんBさんが実は両方ともインポスターだったという場合に、お互いのアリバイを証明しつつキルを行うことが可能になってしまうというものです。Aさんが「Bさんをずっと監視していましたが、Bさんはキルしていません!」と(嘘の)証言がまかり通るわけです。

 

 こういう状況になると怖いので、ペアを作るときには「1人行動の人はペアに近づかないようにしましょう」という忠告がなされたりします。

 

 で、そういう忠告があったものとして、その上でAさんBさんのペアにCさんが近づいてきたという行動があったとします。

 

 こういう場合に「Cさんがペアに近づいて来たのでCさんはクルーらしくない、怪しい行動をしている」という主張がなされたりします。Cさんがキルされたらどうするんだということですね。

 

 そしてこの主張をするのはたいていの場合ペアを組む2人なわけです。別のDさんが主張しているというのであれば、Dさんもペアに近づいていなければならないので同罪ですな。

 

 ただ、ここで私がいつも思うのは、Cさんがペアに近づくのが危険であるのは(基本的に)AさんBさんが共にインポスターである場合でしょうと。

 

 そうするとCさんがペアに近づいてきたから怪しいという主張を、他ならぬAさんBさんペアがするというのは、自分たち両方がインポスターですよと宣言しているようなものなのでは?と。片方がクルーだという想定が村から為されているはずなので、Cさんが近づいてきても黙っていれば良いだけなんじゃね?と思うわけです。(おまけにCさんのアリバイも証明できて一挙両得じゃん?)

 

 もし仮にAさんがクルーでBさんがインポスターであるなら、BさんがCさん(あるいはAさん)をキルした場合、生き残るはずのAさん(あるいはCさん)が通報すれば問題ないし、他にも、A:クルー、B:インポスター、C:インポスターといった場合には、CさんがAさんをキルしてしまうと、ペアを組んでいたBさんが疑われることは必至でしょう。

 

 要するに、「ペアに近づくCさんは怪しい」という主張自体が正当性を持つことってそもそもないんじゃないかなあということです。

 

さいごに

 ここまでいくつか例を挙げながら考えてきましたが、ここに書いた事というのはかなり理想的な場合での議論になっているなあとは思います。体感として、本当に客観的な情報なんて実際の議論ではほとんど登場しません。

 

 ですので、「基本的には」とか「~を仮定して」というような条件をいくつか付けてあったと思います。これらに該当しない例外について考えてみるのは面白いので皆さんもぜひ。

 

 また、こういった記事を私が公開したことで、ここに書いてある内容が一般的になると、今度はこれを逆手に取って「インポスターならこんなことしないでしょ」という誤認を狙うということも起こったりするのかなと思います。

 

 ただそれでも客観的な情報はいつどんな場合でも威力を発揮すると思っているので、自分も次にAmong Usをプレイする際に改めてこれを意識してみようかなと思います。

 

 それでは今回はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。ではでは。

 

*1:ここを逆手に取って、クルーであるなら真か偽か判断できないはずなのに、真だとして全く疑わない姿勢があると、それは村を壊滅に追いやろうとするインポスターなのでは??と気付けることがあったりします。ただそれでも「言われてみればバイタル情報は嘘かもしれないんですね!!」と発言されてしまえば「見落としていただけなんだ」と考えざるを得ないわけですね。いくら怪しかろうとも「本当に見落としていただけ」という可能性は(クルー目線なら)否定はできませんから。

*2:クルーは嘘をついていないという暗黙の仮定がここでは為されています。クルーが嘘をついてはいけないルールはありませんが、嘘をつくメリットは特殊な場合を除いて無いような気がします。