ねっちりとした今日までの時間

ラブライブ!シリーズやその他のことについて書こうと思います

Love U my friendsにおける「出逢えた奇跡」の話

 こんにちは、ネッチです。

 

 アニガサキ前後のブログ更新ラッシュを思い出すと、随分久しぶりな気がして、どうやって書いてたっけ?となってしまいますね。

 

 まあ、あまり細かいことは気にせず書きますかね...

 

 さて、今回は虹ヶ咲の楽曲「Love U my friends」に登場する「出逢えた奇跡」というフレーズに注目してお話しようかなと思います。

 

はじめに

 本題に入る前に、まずこの記事を書くきっかけになった方のツイートを紹介させて下さい。

 

 

 のっぴさんという方のツイートなのですが、ラブライブ!シリーズにおける「空」について考察されていますので、ぜひ御覧ください。

 

 私はこのツイートの、特に1枚目の「スペクトル」という単語と、2枚目の一番下の但し書きに影響されて、この記事を書こうと思ったのです。

 

虹のこと

 まず、現実の「虹」そのものについて少し考えてみたいと思います。

 

 なぜ虹ができるのか、という話でもあるのですが、これが後にお話する「出逢えた奇跡」を上手く説明してくれると思っています。

 

 ざっくり説明していきます。

 

f:id:imkt00:20210324145649j:plain

わかりやすいように赤と青の2色だけ描いてありますが、実際はそれ以外の光もあります

 

 まず太陽光には色んな色の光が含まれています。赤色から紫色、それ以外の光も含まれています。

 

 そしてその太陽光が空気中に含まれている小さな水滴の中に入って、水滴の中で跳ね返ったりする内に、太陽光に含まれていた色んな色がバラけてきます。

 

 そのバラけた色の内、ある特定の色が目に入ることでその色を見ることができるわけですね。

 

 さて、そんな風に「太陽光に含まれていた色んな色がバラける」という現象が空のあちこちで起こり、バラけた単一の色が色んな場所の水滴から飛んでくることで「虹」を見ることができている、というイメージです(下図参照)。

 

f:id:imkt00:20210324150848j:plain

 

「出逢えた奇跡」のこと

 ようやく「出逢えた奇跡」についてお話できますね...

 

 上でお話したことが今回のお話の核心に繋がるのでどうしても説明しておきたかったのです。

 

 先程の図をもう一度見ていただくと、あなたくん(仮称)*1が見ている赤色と青色は、それぞれ別々の水滴から発生していることが分かると思います。

 

 ここで、これらの色んな色を発する水滴をスクールアイドルであると仮定します。

 

 すると、その水滴の発する光は、ファンが見るスクールアイドルの姿と考えられると思います。*2

 

 この場合、空気中においては別々の場所で生まれた水滴=スクールアイドルが、あなたちゃんの居る場所(厳密には目)で出逢っている、と考えられるのではないでしょうか。

 

 そしてもう1つ。

 

f:id:imkt00:20210324152452j:plain

 

 1番のあなたくんが虹を見ている場所とは違う場所で、2番のあなたちゃんも虹を見ていたとしましょう。

 

 そうすると、あなたちゃんが見ている光というのはあなたくんが見ている光とは別の光(別方向に発せられた光)となるでしょう。

 

 つまり、あなたくんの立っている場所とあなたちゃんの立っている場所が違うことで、二人は違う光、すなわちスクールアイドルの異なる側面が見えているわけです。

 

 二人の立ち位置は、それぞれの生い立ち・境遇と捉えることで、ファンがその時々で立っている”場所”によってスクールアイドルは異なった姿を見せてくれる、とも解釈できそうです。

 

 つまり、ファンがその”場所”に立っていたことで出逢えたスクールアイドルが存在するし、少しでも場所がずれればもう同じスクールアイドルには逢えないわけです。

 

 ファン一人一人がそれぞれの人生を歩んできたその結果立っている場所に居なければ逢えなかったスクールアイドルたち、つまりはその唯一無二のスクールアイドルに出逢えたことそのものが奇跡と呼ぶにふさわしいのでしょう。*3

 

補足

 さて、ここからは上でお話した事を基にいろんな考察をしていきます。

 

 先程、「水滴=スクールアイドル」と言うことを述べましたが、これらの水滴は太陽光に照らされることで虹色に輝く訳ですね。

 

 ここで、「太陽=先代のスクールアイドル」と考えるとどうなるでしょうか。

 

 太陽の輝きによって、水滴が輝き出す。

 

 先代のスクールアイドルの輝きに憧れて、それぞれのスクールアイドルたちが輝き始める。

 

 虹ヶ咲のメンバーがμ'sやAqoursに憧れているという描写がスクスタであったと思いますし、アニガサキでもラブライブ!を目指す旧同好会が存在していたようです。

 

 

 もう一つ補足として、「出逢う」という表現は、

  1. 別々の場所に存在していた光同士が出逢う
  2. 光があなたと出逢う

の2つの意味が込められているであろう、ということ。

 

 私はこれまでずっと、Love U my friendsは虹ヶ咲のメンバーがお互いに対しての感謝を伝える曲であると考えていました。つまりは1番の意味ですね。

 

 ですが、今回の考察、光が出逢えたのはあなたが居る場所であるということ、この事を念頭に置いて歌詞を読んでみると、この曲は「あなたへの感謝」を含んでいると感じるようになりました。

 

 

 さらにさらに、歌詞についてもう一つ。

 

 「水滴=スクールアイドル」と考えると、水滴は太陽に照らされて輝いていると申し上げました。

 

 これはまさに「キラキラ」があなたの下で初めて「繋がって」、そして「虹色があふれる」。(泣いていい?)(いいよ)

 

 「大好きが咲いている」について。

 

 この記事の一番最初の画像では簡略化していますが、実際は一つの水滴からはありとあらゆる方向に光が飛び出して行きます。

 

 ファンが受け取った光は、そのファンが水滴=スクールアイドルをどのように見ているか、を表しています。

 

 「どう見ているか」という事を、「どこが好きか」という事であると考えてみると、1つの水滴から飛び出す光はまさに大好きの花が咲いたようではありませんか?

 

 

 「突然 閉ざされて」について。雲によって太陽が隠されてしまうと水滴は輝くことができません。

 

 しかし、雲というのは実際には空気中の水滴がその正体なのです。

 

 皮肉にも太陽を隠してしまうのは水滴自身ということでしょうか。

 

 「それでも それでも」「笑顔があれば いいの!」は、水滴自身に向けた言葉なのかなあ、と思います。

 

 心が落ち込んでいても、笑顔を作ることで自分の気持ちは本当に変わっていくらしいですね。曇り空は自分自身であると考えると、「笑顔があればいいの!」の説得力が高まります。*4

 

 

 そして最後にもう一つだけ。

 

 曲名に含まれている「U」は、Youを表すと同時に、虹をひっくり返したものを表しているという解釈があります。*5

 

 「虹がねぇ 見えたの!!」という歌詞がありました。

 

 虹を作っている同好会メンバー自身が虹を見るとはどういうことか。

 

 涙によって生まれた水溜りに映る虹、つまりひっくり返った「U」を水滴であるスクールアイドルたちが眺めているということかなあ、と。

 

 これは「涙を越え」なければ起こり得ないことですね。

 

 また、前述したことを踏まえると、虹ヶ咲のメンバーたちが虹として存在するためには、あなたの下に光が集まる=あなたが虹を知覚する必要があります。*6

 

 これは涙の水溜りに映る「U」についても同じことが言えるでしょう。つまり、「あなた=You」が「U」を認識するから「U」が存在し、それによって水滴たちは自分たちが綺麗な虹を描いていることを認識できるのです。

 

 そう考えると「虹がねぇ 見えたの!!」というフレーズ自体が、あなたのおかげで自分たちの虹を見ることができたという感謝で溢れているんじゃないかな、と思えてきます。

 

 

さいごに

 さて、いかがだったでしょうか。

 

 私自身、以前からLove U my friendsのことはかなり好きで、歌詞・メロディー・衣装・ジャケット・ダンス、どれをとっても非の打ち所がないように感じていました。

 

 ただ、1つだけ、「Love U my friendsはあなたへの感謝を伝える曲である」というあちこちでよく聞く解釈を心の奥底では納得していない部分がありました。

 

 それが今回の考察で随分明瞭にイメージできるようになったのは嬉しいことです。

 

 これまでのお話をまとめた一枚を載せて、今回の記事はここまでにいたします。最後までご覧いただき本当にありがとうございました。ではでは。

 

f:id:imkt00:20210324210945j:plain

*1:あなたちゃんは後ほど登場します

*2:人間が水滴を見るというのは、水滴から飛んでくる光を見ているということです。

*3:ファン自身の立ち位置の移動=成長などによって、同じ水滴=スクールアイドルであっても異なった姿を見せてくれるわけですね。

*4:虹になるか、雲になるかは水滴の密度によると思うのですが、スクールアイドルが多すぎると輝きは生まれないということになっちゃいそうですね... それでも雲ができて、雨が振ります(=数多のスクールアイドルの挫折)。その雨=涙にもかかわらず、空に浮かび続けることを諦めなかった先に虹(ヶ咲のみんな)が存在する、と。

*5:冒頭でご紹介したのっぴさんのツイートでも触れられています。

*6:私が見ていなくても月は存在する、みたいな哲学のお話ですねこれは... 詳しいことは存じ上げないのですが、ここではあなたが光を知覚することで水滴がそこに存在することになる、という立場で考えていきたいと思います。