ねっちりとした今日までの時間

ラブライブ!シリーズやその他のことについて書こうと思います

【あと7日】Maze Town【A・ZU・NA LAGOONに寄せて】

 こんにちは、ネッチです。

 

 こちらは2023年2月4日、5日に開催される「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 UNIT LIVE! ~A・ZU・NA LAGOON~」に合わせたタグ企画「#世界は青いはず」に寄せた記事となっています。

 

 

 A・ZU・NAの全楽曲を振り返るカウントダウン!「Happy Nyan! Days」について想いを紡いでくださった昨日の日直「ゆいさん(@sa_hk_tt)」からバトンを受け取り、本日の日直ネッチが担当いたしますテーマは「Maze Town」です!

 

 おおよそ1年前のA・ZU・NAのユニットライブ&ファンミーティングで初めて披露された「Maze Town」。歌は歌うたびに生まれ変わりますから、今一度この楽曲を振り返り、そして今だからこそ分かるこの歌に込められた想いについて、考えていきましょう。

 

 

恐怖はどこから

 Maze Townを聴いて、パッと思い浮かべる「時間帯」はいつでしょう?

 

 ほとんどの人が「夜」と答えると思います。それはつまりこの楽曲は音楽や歌、イラスト、ライブでの衣装、照明、そういったあらゆる要素が「夜」のイメージを共有して同じ方向性で表現しているからだろう、と思います。

 

 それだけこの楽曲において「夜」は中心的な概念になっており、その「夜」が何を意味するかを抑えておくことがMaze Townを解釈する上で重要だと思います。

 

 ではこの楽曲において「夜」は何を意味するか?単なるストーリーの設定以上の意味が込められていると私は考えていて、次のフレーズがそのヒントになると思います。

 

Maze Town どんなに 暗い場所だろうと
進み続ける まだ見ぬ未来も
Maze Town/A・ZU・NA

 

 「暗い場所」は「夜」に対応すると読み取れると思いますが、この「暗い場所」は「進み続ける」場所として表現されています。

 

 普通、暗闇の中では先に何があるか分からず、歩くことは難しいでしょう。なぜなら、踏み出した先に何があるか、あるいは地面すらないか、分からないことが恐怖に繋がるからです。

 

 そしてこの「踏み出すことへの恐怖」の象徴として「」というワードが用いられていると思うのです。

 

 

永遠への願い

 「踏み出すことへの恐怖」が存在するということは、逆に言えば「踏み出さなければならない理由」あるいは「踏み出したい理由」が存在するということです。踏み出す必要がなければ踏み出す恐怖に怯える必要はないからです。

 

 そして今だからこその「踏み出さなければならない理由」。彼女にとって、我々にとって。記憶に新しいと思います。

 

 2022年11月1日。

 

 優木せつ菜・中川菜々役 楠木ともり降板のお知らせ。

 

 まさか、と思いました。でも、現実でした。

 

 「限られた時間の中で輝くのがスクールアイドルである」

 

 その言葉を知ってはいるけれど、それでも「”今”なのか...」と思ってしまった私はまだまだ甘かったのかもしれません。「あまりに早い」と思ってしまうほどの一瞬に輝きがある、それこそスクールアイドルの刹那性。頭でそんなことを考えてはいても、心は簡単には納得しません。

 

やるべき事は頭ではわかってる
だけど心が追いつけないの
オードリー/桜坂しずく

 

 しかし、どんな事にも、どんな感情にも意味があります。「”今”なのか...」と思ってしまうということは、それだけ彼女と時を重ねたということのはず。心が追いつけないことは、それだけ彼女を愛していたということのはず。

 

 別れの時はやってきますが、楠木さんが居ない虹ヶ咲の世界へ踏み出す恐怖と、まだ一緒にいたいと思う愛しさがあるからこそ、先へ進む”勇気”に出会えるはずです。

 

 勇気とはそういうものです。踏み出さない人間の前に勇気は現れません。投げやりになっている人間の前にも現れません。勇気があるから先へ進めるのではなく、先へ進むから勇気を知るのだと思います。*1

 

 そして別れというのは、全てが無くなることでは決してありません。お互いが想い合っている限り、その人との繋がりが残り続けます。

 

刻んだ時間と思い出を
守ってゆくから
Maze Town/A・ZU・NA

 

 しかしながら、そうは言っても楠木さんの名前を目にする機会はめっきり減ってしまうかもしれません。距離が離れて、相対的に虹ヶ咲以外での活躍が増えていって、疎遠になっていったと感じるかもしれません。頭では理解していても、時間というのは冷酷なものです。本当にあの人は虹ヶ咲を想い続けてくれるのだろうか、、、と。私の心の中の優木せつ菜・中川菜々役楠木ともりは薄れていくのかもしれない、、、と。

 

 しかしそんなことを誰が決めたのでしょう??

 

いつまでも 繋がる
永遠 なんてない
そんなの 誰が決めた
時も命も飛び越え 信じよう
Maze Town/A・ZU・NA

 

 「時も命も飛び越え 信じよう」彼女たちがそう歌うのだから、私達も信じる。それ以上でも以下でもなく、不安を抱えながらただ信じて、歩み続けるしかないのだと思います。

 

3月31日まではせつ菜の野望を叶えるために走り抜けますし、それ以降も必ず想い続けます!!約束!

https://twitter.com/tomori_kusunoki/status/1587665377915699200?s=20&t=bf6FZO4SwSfW94mD3da7VQ

 

 楠木さんがそう約束してくれたのだから、楠木さんとの繋がりを信じ続けたいと思います。そして、その繋がりを信じていくのは僕一人でも、あなた一人でもありません。この記事を読んでいる人、読んでいない人、その中にもきっと楠木さんとの繋がりを信じていく人が沢山いるはずです。ひとりじゃないからね。どんなときも。

 

 だから、不安になっても、弱音を吐いても、笑顔でない日があっても、それでも良いのだと思います。

 

夢の虹は いつも 胸の中
僕らを繋いでるから
Future Parade/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

 

 優木せつ菜の掲げる野望はいまだ道半ばです。だからこそ楠木さんと我々は繋がっていられるはずです。

 

 

新たな仲間

 別れがあれば、また出会いもあります。そして、新しい出会いは新しい未来をくれます。*2

 

 辛く悲しいことに向き合う時間も必要ですが、大きく未来へ進んで行けるのは楽しい時間だと思います。LIVE with a smile!。やはり笑顔が大切です。

 

 新しい未来は希望に溢れると同時に、先が見えない恐怖にもさらされます。それでも大切な記憶と、大切な人と始まりのあの場所で交わした大切な約束を守り続けるために、”勇気を持って”進み続けることができるでしょう。*3

 

大切なもの 壊さぬように
足音に耳澄ます
そこにいるのは 誰?
Maze Town/A・ZU・NA

 

 優木せつ菜を背負う新たな仲間の足音が、もうすぐ聞こえてきますね。

 

 

あとがき

 最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 A・ZU・NAランドは楽しいを掲げる遊園地ですから、今回のMaze Townの感傷的な解釈は異色だったかもしれません。ですが、遊園地にはホラーハウスやシアターだってありますから、少しの間泣いたりしみじみしたりするのも悪くないかな~と思っています。

 

 また、今回ブログには載せなかった歌詞からもスクールアイドルの想いを感じ取れると思うので、歌詞だけをじっくり眺めたり、またMaze Townを聴く時にこのブログを思い出していただければ幸いです。

 

 それから、タグ企画「#世界は青いはず」はまだまだ続いていきます...!皆さんのMaze Townに対する想いもぜひ聞かせてくださいね◎

 

 明日のブログは「フォルクロア ~歓喜の歌~」がテーマで、「はりさん(@hari_lovelive)」が日直です!個人的に良く知っているオタクなのですが、素晴らしいブログを投稿してくれることと思います!!(ハードル上げとくマン)(仲間でライバル)

 

ynhk.hatenablog.com

 

 ライブ当日まであと1週間! 引き続き盛り上がっていきましょう!

 

 

*1:先へ進むというのは、この先も虹ヶ咲を追い続けることを必ずしも意味しません。終わらせる勇気も、追い続ける勇気と同じくらい重みのある覚悟の下に生まれるはずです。終わらせることで思い出と共に新しい場所へ向かうことだってできます。

*2:Colorful Dreams! Colorful Smiles!/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」より

*3:繚乱!ビクトリーロード/虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」より