ねっちりとした今日までの時間

ラブライブ!シリーズやその他のことについて書こうと思います

結びによって良く生きる

 こんにちは、ネッチです。

 

 今回は僕がLiella!3rdライブに参加し考えた「ラブライブ!を優勝したLiella!とはどういうグループだったのか」ということについて書いていこうと思います。

 

 Liella!とはどういうグループか。アニメ3期を控えるいま、この問に答えようとするのは時期尚早な部分はありますが、それでも3rdライブに参加してふと思ってしまったのは、Liella!とは「結びによって良く生きる」ことを掲げるグループなのではないか、ということです。

 

 「結び」。言わずもがな結ヶ丘が大切にする概念ですが、アニメ1期2期全てを通してこの「結び」がメンバーの行動の根底にあったように思います。

 

 Sunny Paasionに出逢い情熱のままに行動できた唐可可。唐可可に出逢い再び立ち上がった澁谷かのん。澁谷かのんに出逢い外の世界へ踏み出していた嵐千砂都。澁谷かのんと唐可可に出逢い再び自分を信じられた平安名すみれ。4人に出逢い母の想いに気付いた葉月恋。5人に出逢い新たな世界へ踏み込んだ桜小路きな子。6人に出逢い自分を変えようと決意した米女メイと若菜四季。8人に出逢い共に同じ夢を追いかけた鬼塚夏美。

 

 そして、Liella!を離れて夢を追う決意をした澁谷かのん。

 

 これら9人の始まりには全てそれぞれの出逢いと出逢った人との「結び」がありました。そんな「結び」の概念を歌うのが「名前呼びあうように」です。

 

見つけたんだ 確かなものをきっと
こんな風に 気持ちをつないでこう
ただ名前呼びあうように
名前呼びあうように/Liella!

 

 「確かなもの」。そう表現するだけの想いが「結び」にはあったということです。その想いとは「結ばれているから笑顔で夢を追える」という実感なのではないでしょうか。

 

 それぞれの始まりにはいつも誰かとの結びがあって、5人だけではなく9人が結ばれたことで初めて東京大会を突破し、9人が結ばれたからこそ澁谷かのんがひとりで夢を追う決心がつけられた。

 

 だから「結び」は大切なのだろうと思います。そして、Liella!はこの「結び」をラブライブ!で表現し続けていました。

 

 「Chance Day, Chance Way!」で出逢いによる結びの始まりを歌い、

出会った日こそがChance Day!
偶然ではナイね運命
Chance Day, Chance Way!/Liella!

「Sing!Shine!Smile!」で傷付いてもなお夢を追う上での結びの効果を歌い、

Sing!いっしょに歌おう Smile!心結んで
Shine!煌めかせよう Smile!笑顔の星を
Sing!Shine!Smile!/Liella!

「未来の音が聴こえる」で次の夢を追い、旅立ってもなお繋がり続ける結びを歌った。

もっとね 笑顔でいてほしいから はるか遠く目指すんだ
聴こえてくるよ さあ駆け出そう 手をつないで未来へ
未来の音が聴こえる/Liella!

 

 アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」において、これまで「結び」が大切にされてきたことは既に述べた通りですが、この「結び」はLiella!を応援する我々にとっても実感することが多いものだろうと思います。

 

 Liella!が好きだからSNSで発信し、その発信を元に他のLiella!が好きな人と繋がったり。ライブに参加してLiella!と同じ時間と場所を共有して。そして、Liella!が好きな人と実際に会って話をしてみたり。また会いましょうと約束をして、次のイベントまでそれぞれがそれぞれの人生を生きて。

 

 これも1つのLiella!と私達の「結び」であろう、と思うわけです。

 

 僕自身、Liella!のどこが好きなのだろう、と考えてみると、やはりそこには「結び」がありました。

 

 1stライブでノンフィクション!!を受け取って自分だけの夢を追う決意を固めた時、背中を押してくれるLiella!が好きだなと思いました。2ndライブでのMCを聴いた時、夢を追う全ての人の背中を押してくれるLiella!が好きだなと思いました。3rdライブで踏み出すことに遅さなんてないと証明した2期生を見て、3期生含めたこれから夢を追う人の背中を押してくれるLiella!が好きだなと思いました。

 

 背中を押すというのはこちらと相手に「結び」があるからできることです。そしてこの「結び」はLiella!メンバー相互(meとyou)に対してだけでなく、我々や将来のLiella!ファン(all)に対しても差し伸べられている輪でもあるのです。

 

 これを「Song for me, Song for you, Song for all.」と願いを込めて言うのでしょう。

 

 ここで、「背中を押す」と言っても、”夢”を追うかどうかは本質的なことではない、とも思っています。夢を追うかどうか、そもそも夢とはどういうものか、それを決めるのは自分自身であるべきだと僕は思っているし、夢など追わずに生きていく、というのも1つの生き方でしょう。

 

 ただ、純然たる事実としてLiella!は夢を追って生きていく人達です。そして夢を追うことは素晴らしいと歌い続けています。現代社会において環境的に、やる気的に、金銭的に、夢を追うことができる人ばかりではありません。だからこそLiella!は結女生徒からスーパースター!!と呼ばれ、夢を託されたのかもしれません。

 

 先にちらと述べた通り、僕には夢があります。その夢を追うことが辛い時もありますが、仲間がいるから楽しいと思えます。僕の親友が、そんな僕を指して「そう思えるのは才能だよ」と言いました。

 

 なるほど。才能とは、スーパースター!!とはそういうものなのだ、と思いました。すなわち、才能とはいつも自分以外を指して使う言葉なのだろう、と。嵐千砂都が澁谷かのんに「才能がある」と言ったように。

 

 そしてそれは同時に、自分では自分の才能に気付けない、あるいは自信が持てないということでもあります。1期1話で澁谷かのんが唐可可に出逢って初めて「歌が好きだ」と確信したように。

 

 だからこそ、スーパースター!!が才能を輝かせるためには、唯一の星として名前を持つには、観測者が必要なのです。Liella!にとって、あるいは僕にとって、その観測者は「結び」によって繋がった人々のことでした。やはり「結び」は大切なのです。

 

 自分の輝きを認めてくれた人々に対して、星たちは何を思うか。それはその人々に対しての感謝でしょう。見つけてくれてありがとう、と。

 

 そして願わくばお返しとして、その人自身の輝きを見つけてあげたい、と思うのではないでしょうか。少なくとも僕はそう思っています。

 

始まりは君の空
空に描くのは どんな どんな夢か教えて
始まりは君の空/Liella!

 

 その輝きは夢によるものだけではないと僕は信じたいと思っています。しかし同時に夢の素晴らしさを知っていることも事実なのです。それはLiella!も同じなのではないかと思うことが、特にキャストさんの話を聞くときに良くあります。*1

 

 だからこそ、冒頭で述べた通り、Liella!が掲げるのはあくまで「結びによって良く生きる」であろう、と僕は思うわけです。つまり夢を追うにしろ追わないにしろ、結びの下で良く生きられれば、少しでも笑顔でいられれば、それが1番なのだと思います。いや、1番であって欲しいという切実な願いなのです。

 

いっぱい笑おうってさ 歌おうってさ 伝えたいから
まだまだ遠くへ行こう
追いかける夢の先で/Liella!

 

 

*1:サマソニでの青山さんのMCなど