「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 4th LoveLive! Tour ~brand new Sparkle~」が終わって、思ったことを2つ。
道のり
4thライブを終えて、というのとはちょっと違うかもしれないが驚いたことが一つある。
ラブライブ!シリーズのナンバリングライブの間隔を、1stライブを起点にして並べてみた
— 藤堂和幸/隊長 (@frecce) 2023年9月11日
※単独名義のみ
※線分の長さは2000日に対応
※連日のものは重なって見えない
※ユニットライブ、合同ライブ、ファンミ等ナンバリングではないライブは含んでいません
※幻日のヨハネを除く#lovelive… pic.twitter.com/LQteIoFMBH
この方の投稿によると、AqoursとLiella!はそれぞれの1stライブを起点にすると4thライブや5thライブはちょうど同じくらいの道のりの先にあるものだったということ。
Liella!の展開のスピードは速い、というなんとなくのイメージがあったから、「Liella!4thライブ」と聞いてもそれが「Aqours4thライブ」と同程度の年月の積み重ねの上にあるものだということを認識していなかった。もっとも、僕はAqoursのそれを体験してはいないのだが。
別にLiella!にμ'sやAqoursの面影を重ねようってわけではありません。そんなことをしても満たされないだろうし。やっぱりμ'sの物語、Aqoursの物語はそれぞれのものだなあと感じさせられます。
それでもラブライブ!に向かっていくスクールアイドルの物語を目撃することは叶うんじゃなかろうか、と。大きな流れに乗って、自分たちの道を歩む彼女たちの物語を。
Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~ 東京公演に寄せて/ねっちりとした今日までの時間
ラブライブ!という大会を目指して、スクールアイドルが奇跡を起こす瞬間を目の当たりにしたい、という願いを僕はもっていた。出会うのが遅かったという理由でμ'sやAqoursのそれを目撃できなかった僕は、その意味でLiella!に期待していた部分があった。だから、Liella!と共に歩み、積み重ねて行く時間を大切に思っていた。
そんなLiella!がいつの間にか4thライブまで歩んできたという事実が、少なくとも時間スケールの上ではAqoursのそれと同程度まで歩んできたという事実が、僕はやっぱり嬉しくて愛おしい。ずっと手の届かなかった先人たちの光は、届かないことに変わりはないけれど、いまはLiella!が側にいてくれる。
先輩グループに比べたらLiella!ってちっぽけな存在なんだなぁ、と勝手ながら悲観的になってしまった時期もあったけれど、他でもないLiella!と伴に確かに走ってきた道のりが、僕を支えてくれている。
Liella!ってこんなにちっぽけだったんだと思わされて、悔しかった。東京ドームに対してこっちはただのファンミだからしょうがないよね、とは受け流せない程にLiella!は僕にとって大切な存在になっていた。
小さな存在Liella!/ねっちりとした今日までの時間
僕がLiella!を追いかけて来た大きな理由の1つに「思い出の共有」がある。共有できなかった思い出の重みを知っているからこそ、共有できる思い出の重みを感じられる。だから、Liella!が今や新米スクールアイドルグループではないことは、僕にとって大きな意味を持っている。
大切な気持ち 守りたい願いは
繋いできた ずっと離れないから
Jump Into the New World/Liella!
幸せとバランス
4thライブツアーでエンディング的な立ち位置だったUNIVERSE!!。Liella!の皆や会場の皆と一緒に声を重ねる瞬間は、何にも代えがたい幸せな瞬間だった。
何度でも名前を呼んでよ
今僕らを隔てるものはなにもない!
UNIVERSE!!/Liella!
Liella!。そう口にするだけで嬉しくて。何度もその名前を叫んでいた。
スーパースター!!始動当初の社会情勢を思うと、いま声を交わし合えることの意味は計り知れない。当たり前のようで全部当たり前じゃない。
これが幸せというものなんだ、そう感じることに一切の迷いは無かった。そして、そう思えたことが本当に嬉しかった。
幸せとは何だろう。何かを成し遂げれば、掴むことができれば、幸せになれるのだろうか。思い悩んで、不安定な時期もあった。
でも少なくとも、1つの幸せの形はあの4thライブ千秋楽にあった。UNIVERSE!!を歌い、もっともっと、と声を交わし合ったこと。他の何かと比較するまでもなく、ただ絶対的な幸せとして、こみ上げるものを感じていた。
幸せをありがとう。ペイトンさんが頻りに口にしていたこの言葉は、その時の僕にとってこれ以上ない言葉だった。僕自身が幸せを感じていた瞬間のことだったから、またしても両想いだったことに気付かされて、たまらなく嬉しかった。
さて。こういうことをライブ終わりに、気の置けない連番者と話していた時に教えてもらったことと、気づいたことがある。
幸せがLiella!のライブにあったのなら、そこに全てを捧げて人生を全うすれば良いかどうかということについて。
僕の答えは半分Yesで半分No。Yesなのは前述したことが理由だけれど、Noなのはある種の恐れや他の幸せの形も大切にしたいという想いがあるから。
この問題を考える時に自分がよく考えるのは、「ラブライブ!のためだけに生きたとして、それでラブライブ!が終わりを迎えた時に後悔しないかどうか」ということ。
これに誰もが納得する客観的な答えは存在しないのだと思う。ラブライブ!のために生きることこそ幸せなのであれば、後悔も何も感じないはずだから、ラブライブ!のためだけに生きたって良いだろう。
でも僕がそうしようと思わないのは、やっぱり臆病だからということが根底にある。Liella!を追う上で感じられる幸せがあるからといって、他の幸せを捨てる勇気はないし、それで良いとも思っている。例えラブライブ!が活動を終えたとしても、自分の人生は続けるしかないと思っている。
それに加えて僕は、ラブライブ!スーパースター!!自体が、ファンの私を叶える物語を肯定してくれていると感じるから、僕にとってのLiella!を追う上で感じる幸せというのは、Liella!以外の幸せを捨てないことでむしろ感じていられる。
私を叶えるためには、幸せでない「いま」を過ごすことだって沢山ある。いまの「いま」を大切にするか、未来の「いま」を大切にするか。そのどちらというよりは、バランスを取るのが大切なのではないかと、連番者は言っていた。確かにそうだなと思った。
ここまでの話を踏まえて、Liella!と共にUNIVERSE!!を創る上では、誇りを持てる「私」でいたいなと、つくづく思う。
戸惑いも吹き飛ばして 君の声もっと聞かせてよ
夢みる気持ちが響き渡るように
UNIVERSE!!/Liella!
「君」に夢みる気持ちが無ければ、それが響き渡ることもない。UNIVERSE!!を創るためには、やはりこれから先も僕は「私を叶える」自分でありたいと思う。