こんにちは、ネッチです。
今回はLiella!の「色づいて透明」についてです。
最初にこの歌を聴いた印象としては、どんな色にも染まれる=自由であることを肯定する歌なんだなぁ、という感じだったのですが、よくよく考えると面白い歌なのかも、と思うようになりました。
心配
今回特に取り上げたいのはサビのこのフレーズ。
もっと自由に染まる どんな色にもなれるよ
想像できない未来が僕らを待ってる
でも変わらない 心は ずっと透き通ったままさ
だから心配しないでね
色づいて透明/Liella!
どんな色にもなれる、素敵なことですよね。未来の可能性は無限大。
その後の「でも変わらない 心は ずっと透き通ったままさ」、これは何を意味しているのだろう?という疑問から今回の記事は始まります。
「透明」が何を表しているか、が肝だと思いますが、一つの解釈を提案するならば、それは「純粋」ということではないかと思います。
僕たちはどんな色にも染まっていける、すなわちどんな自分にもなれる。だけど、心は純粋なまま。「だから心配しないでね」と。
ここで注目したいのは、何故「心配しないでね」という言葉が出てくるのか、ということ。色んな未来が待っていて、でも純粋だから、心配しないでね、と。僕はそもそも何を心配しているのだろう、と思いました。心配がなければ心配しないでね、とは歌わないでしょう。そこで僕が考えたのは2つ。
1つの心配は、未来のことに臆病になる、ということ。どんな出会いと別れをするのだろう。どんな挑戦をすることになるのだろう。この先自分はどうなっていくんだろう。そしてどういう風に死んでいくのだろう。そういった漠然とした未来への不安、というのが1つ。
もう1つの心配は、心が擦れていくことへの心配。色んなことを経験して、大人になって、感性が薄れたり見て見ぬ振りが上手になっていく。「どうせ」が口癖になっていく。それには色んな理由があれど、経験豊富になったが故に結末が見えてしまったり、慣れるが故に心の動きが鈍くなるからだと思います。僕はそうやって心が擦れていくことが恐ろしいです。
こういった想いを踏まえた上で「でも変わらない 心は ずっと透き通ったままさ」と歌うわけです。時折未来に臆病になっても子供のように無垢な気持ちで飛び込んでいったり、いつまでも純粋な気持ちで一喜一憂したり、そんな自分でいたいという願いが込められている歌なのだと思います。
認識不可を認識する
もう1つ取り上げたいのは、「想像できない未来が僕らを待ってる」についてです。
注目したいポイントはこれ。「想像できない未来が待っていることを何故知っているのか」ということ。
想像できない未来、あるいは想像もできないような驚くべき未来というのは、想像できないので、結局それが何かは分からないわけです。分かった瞬間想像できていることになってしまうのです。
つまり、具体的に想像できない未来が何か、いつやってくるのか、などということは誰にも分からないということ。なのに、それが待っていると断言できるのです。
何故か。それは未来を変える意志を持っているからです。もっと言えば、変えてきたことで過去には想像できていなかった「いま」に居るからです。どう変化するのか分からなくても、変える意志さえあれば想像できない未来がやってくるのです。
こんな日がくるなんて
思わなかったと言える未来探そう
What a Wonderful Dream!!/Liella!
2ndライブが始まった頃の僕らには2期生が加わって、あんなにも賑やかなLiella!のステージを見ることになるとは想像もしていなかったでしょう。こんな日がくるなんて、そんな日にいま私たちはいるのです。これが未来を変えるということ。
変えようよ未来を ずっと夢追いかけるよ!
追いかける夢の先で/Liella!
そして、未来を変える最高に魅力的な手段が夢だということ。
まっさらな空に手を伸ばすよ つかみとったのは
僕のマネをしてはしゃぐ 君の右手と淡い希望
色づいて透明/Liella!
空がまっさらなのは新しい挑戦と純粋な自分がそこにいるから。そんなLiella!メンバーのマネをして私たちも空に手を伸ばすのです。だって、始まりは君の空だから。