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虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会アニメ感想第8話

 こんにちは、ネッチです。

 

 この記事は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメ第8話についての感想記事となっています。本稿はアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」のストーリーに関するネタバレを含む場合がありますので予めご了承ください。

 

 さて、第8話はしずくちゃん回でした。いやもうね、個人的には刺さりまくってズタボロ状態になりました... 早速感想の方を、と言いたいところですが、予め断っておくとこの記事には、感想はあるかもしれないけど考察はまず含まれていないというレベルの、どうしようもない記事だということです。

 

[目次] 

 

 

 この記事ができるまで

 最初見終わった時にはもう放心状態でした。それこそ泣きじゃくるっていう表現が相応しいほどに泣きました。

 

 

 放送後しばらく考えて、何に心を動かされたのか考えてみると、私自身「苦しい気持ちを隠す姿」に弱いのかもしれない、という風に思いました。今回のしずくちゃん、色んな場面で苦しい思いをしていても、人に心配されるとすぐに笑顔を見せてたりするんですよね。その時のしずくちゃんの笑顔を見ると、その笑顔の奥に隠された誰にも言えない苦しさが、その笑顔故にかえって際立ってしまい、余計に胸に刺さるんです。*1

 

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第8話中盤、1年生の会話

 

 とまあ、そんなこんなで、放送直後には「今回はすぐにこの感動を記事に書き残さなきゃ!」と思い、夜中にPCを開いて書き始めました。

 

 ところが、書いていくうちに段々「なんか違うな...」っていう思いが拭いきれなくなったんですね。改めて言葉にしてみるとそれ程大した感情でも無かったように見えてしまったといいますか。感じたものが大きかっただけに、それを文章にすることによる劣化を強く意識してしまうんですね。自分の技量の無さが現れた気がします。自分があの時感じた想いを言葉にする事で、陳腐な言葉の羅列になってしまうのなら、このまま心に閉まっておいた方がいいのかなあ、なんて。この時には既に夜中の3時を回っていたし、知らず知らずのうちに頭も回らなくなっていたのでしょう。

 

 夜更ししたにも関わらず、なんの成果も!!得られませんでした!!という苦い気持ちを抱えつつ、一日ほど経ちました。

 

 自分の感情を言葉にするだけでは薄っぺらい記事になってしまうなら、今度は落ち着いてから冴えた頭で、「考察」を書こうかなと思い始めて、色々気付いた点を書き並べてみたりしました。*2いくつか「これは!」と思うネタもあったりして、順調かのように思ったんです。

 

 ところが、やっぱり心のどこがか引っ掛かっているというか、違和感を覚えちゃったんですね。「これがほんとに書きたいことなのか?」と。

 

 私が常日頃思っていることとして、自分にしか書けない物を書きたい、という思いがあります。そもそも私がこのブログを始めたのも、「自分はこういうことに気が付きました/こういう事を思ってます」っていう事柄を自分1人の心の中に閉まっておくのは辛いし、その内容を形にして残したい、という想いからなのです。ところが、自分は文章の構成や文学的な知識に乏しいですし、自分が人と同じ事を書いても面白くないだろ、と感じてしまうのです。読む方にも「この考え方はもう知ってるなあ」という気持ちにさせてしまうんじゃないか、と思うのです。*3

 

 そんな事を考えていると、最終的には「今回書くことねえな」となるんですね。「だいたい皆んな同じこと考えてそうだしなあ」とか、別に毎回書く義務なんて無いしなあ、と。*4

 

 そんな事を思いながらも、日常生活は待ってくれないので、普段の生活に戻っていこうとします。いつも通りTwitterで流れてくる面白い考察を見て、「すげぇ」と言いながら、やる事はちゃんとやって、合間の時間にTwitterを開いての繰り返し。

 

 そんな時ふと気付いたんですね。しずくちゃんってめっちゃ自分の心を占有してるなっていうことに。ずっとしずくちゃんのこと考えてんな、ってなりました。

 

 アニメで心を鷲掴みにされてズタボロにされたってのもありますし、前からしずくちゃんのことは少し贔屓目に見ていたことは否定できないんです。深く考える女性がタイプだってのもあって、スクスタのキズナエピソードやオードリーの歌詞に触れて、次第に惹かれていったという感じです。

 

 そしてそんな時に、頭に浮かんだ一つの言葉。「推し」

 

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 いやいや、まてまて、と。何処ぞのコールではありませんが、少し戸惑いました。

 

 というのも、私自身、今まで「推し」というものを意識的に捉えたことが無かったんですね。どのメンバーも良い所あるし好きだし、なんか一人に絞るのってなあ、と。それで、半ば消極的に箱推しということにして自分を納得させてたこともありました。

 

 ただ、それでもやっぱり本能的な部分で外見が好みとか、雰囲気が好み、なんていうことはあって。しずくちゃんがその例であったりするわけです。

 

 でも自分は箱推しだし、そんなの駄目だろって思う事もあり、そういう贔屓する気持ちから目を逸らしたりしていました。

 

 まあ、要するに誰かが推し、という風に明言した後に目移りすることが怖かったということです。誰に見られる訳でもないですが、浮気してる自分がなんか嫌だという感覚です。

 

 話を戻すと、今まで「とりあえず箱推し」みたいな立場をとっていた私でしたが、アニメを見て、今まででは考えられないくらい心を動かされたことで「あー、推しってこういう感じか?」と思い始めたってことです。やっと見つけたお姫様ってか?

 

 私の今までの経験からして、ここまで一人のキャラクターが自分の心を占有したのは始めてでした。というか、むしろここまで占有する事を始めて許したのがしずくちゃんだった、という表現の方が正しいかもしれません。今まで占有されそうになっても目を逸らしてかわしてきた訳ですから。

 

 まあ、言ってしまえば、前から気になっていた彼女に、アニメでとどめを刺されて、めでたく推しが決まりましたと言うだけの事で、話は単純です。

 

 そして、この事を記事に残しておこう、という風に思い至ったのでした。「これなら書けるし、むしろ書きたい!」という感情が湧いて、ブログ制作の原点に戻って来た感覚がありました。

 

 とは言うものの、「推すこと」に対する自分の正直な気持ちとしてはそんなに晴れ晴れしいものでもなかったりします。

 

 この先もっと魅力的なメンバーが現れて、目移りしないとも言い切れませんし、やっぱり怖いです。そういう感情が消えて無くなったわけではありません。しずくちゃん風に言えば「しずくちゃんが好きだという気持ちを曝け出すことが怖い」って感じでしょうか。もっとも、私の場合嫌われる相手は周囲の人々というよりも私の中の良心であったりするわけですが。

 

 でも、アニメの中のしずくちゃんが、かすみちゃんの告白*5をきっかけに、最終的に「曝け出すことが怖い」という感情もありのまま抱きしめて眩しいあの空へと飛び出したように、私も「推すこと」に対する迷いも不安も抱えたまま駆け出していこう、という風に思っています。

 

 

あとがき

 さて、第8話は「曝け出すこと」が1つのキーワードになった物語だと思ったので、自分も嘘偽り無く曝け出そう、ということでこんな記事を書いてしまいました。公開している。反省はしていない。

 

 それにしてもありのまますぎて、誰が読みたいんだよっていう記事になってそうですね。でも、この記事は自分が思うに自分だけが書ける記事になっていると思うし、だからこそこうやって公開に至っているわけです。

 

 もし、ここまで読んで下さった方がいらっしゃったら、なんと申し上げたらいいんでしょうか。面白い考察があるかもしれない、と期待して読んで下さっていたとしたら、ごめんなさい、という気持ちで一杯です。

 

 いくつか考えていた考察はどうしましょうか。何だか今から考察を組み込むのはちょっとなあ...という気がしています。長くなってますしね。そういう考察なんかはTwitter(@imkt00)の方で垂れ流すかもしれません。

 

 それでは今回はここまでにいたしましょう。こんな記事を読んでくださって本当にありがとうございました。ではでは。

 

画像の出典:ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第8話(©2020 プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)

*1:Twitterの方でも書きましたが、CYaRon!の「サクラバイバイ」がこの感覚に近い気がしていて、先輩が旅立っていくことに対する寂しさを見せずに笑顔で見送るという、その姿に胸を打たれるんですよね。

*2:当初は黒しずくちゃんと白しずくちゃん、制服しずくちゃんの3人を軸にして考察しようとしてました。

*3:同じ考え方でも違う人が書くことで違った良さが生まれると仰る方もいて、素敵だなあとは思うのですが、この場合私自身の気持ちの問題で、どうしても気にしてしまうんですよね。

*4:ただし、第7話まで毎回記事を書いてきたせいで、コレクション欲に似た感情が芽生えていることは否めない。

*5:恋人関係になりたい旨を伝える儀式的な行為を指す訳では無いです。かすみちゃんの真意は分かりませんが。